原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦』はおもちゃであるけれども、土の中を潜行することができる。

 

【使用目的】 スネ夫が「ドラえもんがついているといって、あいつこのごろなまいきだよ」と、ジャイアンも「きょうこそやってやろうじゃん!!」と家の前で息巻いていた。『タケコプター』も『どこでもドア』も使えなかったので、ドラえもんは「原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦」を出している

【使用結果】 ドラえもんは庭に「原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦」を取り出し、それに乗って忘れたものを取りに出かけた。潜望鏡でのぞいてみると、ジャイアンとスネ夫が待ち伏せしていたので、「ジャイアンとスネ夫のバーカ!」と声を掛け、地中に潜って航海を続けた。

 

 ゼンマイ切れの警告が「ピコ ピコ ピコ」と鳴ったので、急速浮上し、「キーコ キーコ」とネジを巻いていた。二人に見つかったので、「急速潜行!!」して、かろうじて二人から逃げることができた。

 

 スネ夫は町内の案内図を見ながら、この潜水艦は五百メートルごとにゼンマイを巻くため、浮上しなければいけないことに気づいた。ここからうら山に向かって五百メートルの浮上地点で潜水艦を待っていた。

 

しずちゃんの家の前を通ったので、のび太はうら山の方向ではなく右の方へ曲がってしまった。しずちゃんのお風呂だと気づくと、「ピコ ピコ」警報が鳴って、緊急浮上することになった。「ムク ムク」と浮上すると、しずちゃんが石けんでからだを洗っているところであり、「キャッ」と叫ばれてしまった。のび太は顔を赤らめて、「ゼンマイを巻いたらすぐでていくから!!」と、懸命に「キーコ キーコ」とネジを巻いた。

 

 外では、ジャイアンとスネ夫がスクリューの音が聞こえなくなったので、窓から見つからないようにそっと中をのぞくと、「いやらしいやつじゃ!!」と、お風呂に入っていたおじいさんからお湯を「バシャ」と浴びせられてしまった。

 

 あぶないところを脱出し、うら山で忘れ物を発見すると、のび太は「ぼくがエッチだったからたすかったんだぞ」と自慢するので、それに対して、ドラえもんは「つまらないことでいばるな」と渋い顔をして戒めていた。

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