現実ビデオ化機[★★]
【道具解説】 ひみつ道具の『現実ビデオ化機』を使うと、現実をビデオみたいに自由自在に操作できるようになる。もちろん、ビデオのように、クイック、ストップ、スロー、巻き戻しなど自由自在にできる。
【使用目的】 のび太はドラえもんが「現実ビデオ化機」を出してくれたので、打てばホームラン、守備でもファインプレーを披露し、しずちゃんからまるで人が変わったみたいと言われている。
【使用結果】 のび太は野球の時に「現実ビデオ化機を使って、空振りをして三振になっても、巻き戻すと前の空振りはなかったことになった。のび太にとってはきょうのヒットを打つまでに、何百回もバットを空振りしていたが、しずちゃんもそのことはわからなかった。
しずちゃんが「ほんとにすてきだったわ、きょうののび太さん」とほめてくれたので、もう一度聞きたいため巻き戻し機能を使った。調子に乗ってのび太は五十回も聞いたので、しずちゃんののどはカラカラになってしまった。
ドラえもんから「ビデオ化機」を返してほしいと言われたが、あまりにも便利な機械だから当分借りておくと伝えた。すると、ドラえもんが「きみってやつは、いつもちょうしにのって…」と説教し出すと、クイックや巻き戻しを使ったため、二人は疲れてしまった。
ママから「夕食よ」といわれた時には、もう十二時近くになっていた。「ごはんも食べないで、宿題もまだなんでしょ」と注意されたが、「へいき、へいき」と言いながら、「ブルン ブルン」と時間を「ドン ドン」巻き戻した。
「どこまで戻ったのかな」とドラえもんに聞くと、「きのうの午後。きみに、これをかす以前まで」との返事であった。ドラえもんは舌をぺろりと出し、「かすのや~めた!!」というので、のび太は涙を流しながら、「そんなこといわないで!!」とすがりつこうとしていた。
[S12601・A35059・068404:244]