景色カッター[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『景色カッター』を使うと、自分の好きな景色をカットして家に持ち帰ることができる。

 

【使用目的】 のび太が屋外で写生しても、みんなの笑いものになってしまった。それで、表で絵なんか描けないと愚痴った上、この景色を家へ持って帰れないかしらと呟くので、ドラえもんは「景色カッター」を取り出している。

 

【使用結果】 景色カッター」で景色を切り取り、家にもっていって描き出すと、「このけしき…、よくない!」といって、外に出掛けて次から次へと景色を切り取った。玄関前に立っているしずちゃんを切り取って、家でゆっくり描こうとした。しずちゃんが移動して、絵の中にいないので、電話で「もしもし、玄関に立ってほしいんだけど」と頼むと叱られてしまった。

 

 たくさんの景色にかこまれて、「これだけけしきがあれば、どれかかけるだろう」と思って描き出したが、これもだめ、あれもだめとなり、結局、うちの近所にはいい景色がないという結果になってしまった。景色を見ていたら、スネ夫が新しいラジコンを買ったので、外に出掛けようとしたら、ママにつかまって、「少しはおちついてお勉強しなさい!!」と言われてしまった。

 

  カッターでテレビの画面を切り取って、こっそり見ていたら、ドラえもんから「もう、今からかいたってまにあわないぞ!!」と怒鳴りつけられてしまった。

 

 のび太は「いいのいいの。あわてなくても」、学校のうら山から切り取った一枚の絵を、自分で描いたことにして提出することにしていた。先生は「野比のかいてきた絵はじつにすばらしい!! まるで写真のようだ! 気のせいか、木の葉が風にそよいでいるようにみえる。小鳥がとんだ!!」となった。教室の外で雨が降り出すと、絵の中でも「ザア」と雨が降り出した。

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