空気の中でも魚を飼える餌(ペット用魚のえさ)[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『空気の中でも魚を飼える餌(ペット用魚のえさ)』をぎゅっとにぎって、においをつけながら海にばらまく。すると、餌を食べた魚は水中から飛び出し、空中でも生きることができるようになる。さらに、餌をくれた人に馴れシッポを振って散歩についてくる。
【使用目的】 スネ夫の池の鯉はとても馴れているので、スネ夫が「パンパン」と手を叩くと、近くに「ヌウ」と集まってきた。そして、のび太たちに飼ってみたらと誘い掛け、そして、池のあるのはうちだけだと自慢している。スネ夫にのび太がバカにされたので、ドラえもんは「空気の中でも魚を飼える餌(ペット用魚のえさ)」を取り出している。
【使用結果】 ドラえもんはタケコプターを付けて海に出かけ、空中から「空気の中でも生きることのできるえさ」を「バシャ バシャ」と海にまいた。しばらくすると、えさをくれた人に馴れ、空中を飛んでしっぽを振りながら、ドラえもんとのび太の後についてきた。
のび太はスネ夫、ジャイアン、しずちゃんを家の前まで連れて来て、口笛を「ピピッ」と鳴らすと、家の中からたくさんの魚が「ヒラ ヒラ」空中を泳ぎながら出てきた。のび太の周りにまとわりつき、「チン チン」というとサッと立ち、「おまわり」というと「クル クル」回りだした。
スネ夫から「いったいどうやって」と尋ねられたので、「このえさをギュッとにぎって」と秘密をしゃべってしまった。すると、ドラえもんに秘密をしゃべっちゃダメと注意された。
道くさくっちゃダメだよと言いながら、魚を散歩に連れ出した。くやしくなったスネ夫は玄関横に置いてあったえさをひとつかみもらおうとしたら、留守番をしていたタコにスミをかけられ、五つのサザエに「ゴチ ゴチ」と頭を攻撃された。しかし、何とかひとつかみのエサをつかみ取ることができた。
スネ夫は外国航路の船長をしているおじさんに、海の真ん中でえさをまいてもらうように頼んだ。どんな魚がくるか楽しみであったが、やってきた魚は大きくてあまり名前を知らない、変な魚ばかりであった。スネ夫は魚にズボンを食いつかれ、チェーンでつるされた円形の蛍光灯にしがみついていた。一方、ママはテーブルの下から、ほうきで魚を追い払いながら、「きゃあっ。たすけてざます」と叫んでいた。
[S03122・A07038・027105:295]