空気中継衛星[★]
【道具解説】 ひみつ道具である『空気中継衛星』の第一衛星は目的の場所に飛び出し、第二衛星はその場所の空気を電送してくれる。第一衛星は「空気中継衛星」の付属品である針を地球儀に刺すと、その上空でストップする。
【使用目的】 スネ夫が大事にしていたハワイのカンヅメを、のび太が「プシュ」と無断で開けてしまった。スネ夫からハワイの空気を返せといわれたので、のび太がドラえもんに相談すると、「空気中継衛星」を出してくれた。
【使用結果】 ドラえもんは「空気中継衛星」を使って、ハワイの空気を送らせている。耳を澄ますと、波の音や、やしの木の葉ずれ…、さわやかなそよ風…を感じることができ、ほんとにハワイにいるみたいな気になった。たっぷり大きな缶にハワイの空気を詰めてスネ夫に返している。
しずちゃんと疑い深いスネ夫を連れてきて、のび太が針を適当に「空気中継衛星」に刺すと、「ビュビュウ」と寒い風が吹き、北極に刺したことに気づいた。暑いアフリカのケニヤに刺すと、きゅうに暑くなり、草のにおいがし、遠くでライオンが吠えているのを耳にすることができた。
スネ夫がジャイアンに、「のび太がすごいものもってるよ」と電話すると、ジャイアンが来てこのセットを強引に持っていってしまった。ジャイアンが針を刺すと「ゾク ゾク」と寒くなり、「このうそつき!!」と追い掛けられることになった。よく見ると赤道付近であったけれども、針はキリマンジャロ山に刺さっていた。
スネ夫がポリネシア島を刺して温かくしようとしたら、ストーブもいらないやとジャイアンが喜んでいたが、突如、「ザア」と島はスコールになってしまった。タンコブをつくられたスネ夫は「サハラ砂ばくにしよう、ここなら雨がふらないだろ」と思ったが、砂あらしになってしまった。
スネ夫が場所を変えると、部屋の中は「ビュゴオオ」と竜巻になり、外からドラえもんとのび太が部屋を見ると、ふたりは部屋の中で竜巻に吹き飛ばされていた。
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