なんでも空港[★★]
[初出誌] 『なんでも空こう』、「小学二年生」1981年9月号、9頁、48コマ
[単行本] 『なんでも空港』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第32巻」1985年1月25日 初版第1刷発行、8頁、48コマ
[大全集] 『なんでも空港』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 13」2011年4月30日 初版第1刷発行、8頁、48コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太とドラえもんが紙飛行機を屋根の上から飛ばしていたところ、下を通りかかった先生から「外へ紙くずをちらかしちゃいかん」と注意されてしまった。部屋の中で飛ばしてもすぐぶつかっちゃうので、ドラえもんは外へ飛び出さないように、ひみつ道具『なんでも空港』を庭に作っている。
空を飛ぶものなら、なんでも降りてくる空港で、その上、好きな方向へ紙飛行機を飛ばしてもこの空港に降りてくることができるすぐれものである。近くを飛んでいたトンボ、だれかが飛ばした風船、風で飛ばされた洗濯物が次々に着陸してきた。
しずちゃんのカナリヤが逃げてしまい、ネコに食べられちゃったらどうしようかと心配していたので、ドラえもんは木の枝に止まっていたカナリヤの近くに空港を広げた。すると、「ピ、ピピ…」と鳴きながらこの空港に着陸してきたので、無事捕まえることができた。その後、きれいなチョウやジャイアンやスネ夫のラジコン飛行機が着陸してきた。
スネ夫はドラえもんにラジコンで空港ごっこをしたい、といいながらしばらく借りている。しかし、スネ夫の本旨はこの空港を使って昆虫採集するのが目的だった。まもなく、オバQが着陸してきた。スネ夫が「オバケなんかに用はないんだ」と告げると、オバQも「おりたくておりたんじゃないぞ。そんなものひろげているから悪いんだ」と猛烈に腹を立て帰っている。
その後、ウメ星デンカ、怪物くん、佐倉魔美などが次々着陸した。スネ夫は「日本の空には、へんなものが飛んでるんだなあ」と驚いている。
しばらくすると、「ゴオン ゴオン ゴオ」とジャンボジェット機が着陸の姿勢をとってやってきた。懸命に逃げる二人に対して、ドラえもんは「早く空港をたたむんだ」と絶叫している。
[S1318・A3209・028109]