グルメテーブルかけ[★★]
[初出誌] 『グルメテーブルかけ』、「小学一年生」1981年3月号、9頁、57コマ
[単行本] 『グルメテーブルかけ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第1巻」2005年4月25日 初版第1刷発行、9頁、57コマ
[大全集] 『グルメテーブルかけ』、「藤子・F・不二雄大全集藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 12」2011年3月30日 初版第1刷発行、9頁、57コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] 部屋は散らかしっぱなし、お洗濯は山のよう、食事も満足に作れないため、ママは自分がいなくなったら、この家はどうなるのか心配になってきた。そこへ、ママの母が急病であるという電話が入った。パパは家のことは心配しないで早く行くようにと、送り出してくれた。
パパが料理を始めると、指を切り、砂糖と塩を間違え、ごはんを黒こげにしたので、出前を取ることになった。どこへ電話しても休みなので、パパはごはんを食べないで、布団に入ってしまった。
困っていると、ドラえもんにアイディアがひらめいて、ひみつ道具である『グルメテーブルかけ』を思い出した。この道具をテーブルに広げると、カツ丼やカレーライスを作ることができ、親子三人楽しく食事することができ、最後に、フルーツポンチ、プリン、コーヒーといったデザートも注文することができた。
散歩に出掛けると、スネ夫がジャイアンとしずちゃんに昨夜、一流レストランでフランス料理を食べたことを自慢していた。のび太がそんなもの珍しくないと言って、土管のある広場においてみんなで食事をすることになった。
スネ夫が「エスカルゴブルゴーニュ風。トリュフのスープ。フィエットチーネ。あまだいのシャンパンむし、フィレステーキ、あみがさだけ入りクリームソース」と昨夜食べたものを次々に注文したので、のび太は心配になってきた。しかし、この道具はアッという間に、リクエストにすべてに応え、スネ夫に「くやしいけど、こんなうまいの食べたことない」と言わせている。
晩ご飯になると、みんなで中華料理を食べた。ママは家のことが心配だったので、兄さんから、もう遅いから泊まっていったらと言われたが、雨の中急いで家に帰った。きっとお腹をすかして待っていると思って家に着くと、みんながお腹一杯で動けないよ~と言い合っていた。
ママが居間で、ひと言もいわないで背を向けてしまったので、みんなで「どうしてむくれるんだろ? ぼくたち何か悪いことしたかなあ」と囁きあった。
[S1224・B0101・028103]