強いペットがほしい[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学二年生」1979年10月号、9頁、56コマ
[単行本] 『強いペットがほしい』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第1巻」2005年4月25日 初版第1刷発行、9頁、56コマ
[大全集] 『強いペットがほしい』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11」2010年11月30日 初版第1刷発行、9頁、56コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『強いペットがほしい』に変更
「ぜったいにだめっ」が「ぜったいにだめ」に変更[155(9)]
[梗概] 出木杉が犬のコンクールで優勝した名犬と散歩していた。ジャイアンがお世辞を言うので問い質すと、「あいつや主人の悪口をいうと、かみつきそうにうなるんだ」と白状した。のび太も強いペットがほしくなったので、『どこでもドア』と『もも太郎じるしのきびだんご』でライオンを飼い馴らし、『スモールライト』で小さくすれば飼えると言い出した。
ライオンを飼う場合、ドラえもんは忘れず餌をやる、散歩させる、うんちをかたづけることをかならず守るように約束させている。
のび太が「どこでもドア」でアフリカを目指すと、目の前に大きなライオンが出てきたので、悪戦苦闘の末、辛うじて「スモールライト」で小さくして、袋へ捕獲することができた。家で飼うところがなかったが、ひみつ道具の『クリーナーロケット』で天井裏を徹底的に掃除して、そこで飼うことに決めた。
天井裏にひみつ道具である『ミニ植物の種』をまき、さらに、別のひみつ道具である『人工太陽』を出して、アフリカとそっくりの環境にして、そこへ放し飼いにした。餌が少なくてすむのはいいが、小さすぎて、迫力がないため、みんなに自慢できなかった。しかし、ドラえもんにこれ以上大きくすることを厳禁されていた。
天井裏では、アフリカが恋しいのか、「ウオー ウオー オー」とほええていた。天井に上がると、ライオンがネズミに追い掛けられていたので、「ビッグライト」で大きくした。大きくなったライオンは「もも太郎じるしのきびだんご」を食べていたので、のび太やドラえもんを友だちだと思ってくれた。
アフリカに返す前に町内を散歩すると、出木杉の犬に出くわした。のび太を見ると、犬は出木杉の後ろに隠れ震えていたので、ジャイアンは「のび太が怖いのか」と不思議そうに尋ねていた。
[S1120・B0119・027910]