ふくびんコンビ[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学二年生」1979年6月号、7頁、52コマ
[単行本] 『ふくびんコンビ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第20巻」1981年1月25日 初版第1刷発行、7頁、52コマ
[大全集] 『ふくびんコンビ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11」2010年11月30日 初版第1刷発行、7頁、52コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『ふくびんコンビ』に変更
「こんどは、きみがわるいことにあったとする」が「こんどは、きみに悪いことがあったとする」に変更[120(9)]
[梗概] のび太が道路に落ちている百円玉を拾おうとすると、ジャイアンに突き飛ばされて、百円を奪われた上、ドブに飛び込んでいる。スネ夫の飽きたヘリのおもちゃをもらおうとすると、ジャイアンに横取りされてしまう。帰宅して泣きながら、ドラえもんに訴えると、ひみつ道具の『ふくびんコンビ』を出してくれた。
福の神をのび太に、貧乏神をジャイアンにくっつけると、ジャイアンにいいことがあって道路で一万円札を拾っても、のび太が最終的には受け取ることになる。のび太に悪いことがあっても、ジャイアンがその悪いことを引き受けることになる。ママから、0点の答案を隠したねと叱られても、福の神の付いているのび太はいつもと違って、簡単に許してもらうことができた。
貧乏神の付いているジャイアンはおとといの答案で、かあちゃんからさらにもう一度叱られ、父ちゃんが一度出しかけた小遣いも結局もらえなくなっている。のび太が廊下で滑っても、転ぶのはジャイアンである。ジャイアンが転んだはずみで、貧乏神のボタンを後頭部でカチと押してしまった。すると、福の神が「ビビビ」と鳴り出したので、ドラえもんは貧乏神に何かあったのではないかと、ジャイアンの家に出掛けた。
ジャイアンの家の窓から中を覗き込むと、ジャイアンがドラえもんに向けて貧乏神のボタンを「カチ」と押したところであった。貧乏神を引き連れたドラえもんが家に帰ると、のび太に「すべったりころんだりしないでくれよな。ひどい目にあうのはぼくだから」と懇願している。
[S1116・A2002・027906]