気まぐれカレンダー[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『気まぐれカレンダー』の日付けを、「カチ カチ カチ」と変えると、自由に月日を変えることができる。すると、その日付けにふさわしい気候にもなる。

 

【使用目的】 夏の暑い日に野球の練習を始めるというので、のび太は日射病にかかって死んでしまうと騒いだ。さらに、寒い日は厚着をすればいいが、暑い夏は裸になっても暑いというので、ドラえもんは「気まぐれカレンダー」を出している。

 

【使用結果】 ドラえもんも「たしかにあつい。じゃ、しばらくすずしくするか…」と言いながら、ひみつ道具「気まぐれカレンダー」を取り出した。このカレンダーの日付を「カチ カチ カチ チーン」と二月二十五日に変更すると、「ゾク ゾクッ ハークション!!」となった。

 

  広場に行くと、ジャイアンも「ハクショ!!」とクシャミをし、「だれもでてこないとは、どういうことだ!!」と怒鳴ると、スネ夫は「きゅうにひえこんだからね…」と答えている。そこへ、のび太が厚着をして、「きょうは二月だよ。プロ野球だってシーズンオフだよ」と告げると、「そうか! 七月だと思ってたら二月だったか。しかたがない、解散!」となった。

 

 雪も降り出したので、のび太はただ冬になるだけじゃつまらないので、「カレンダー」を十二月二十五日に変更している。ママのところへ行って、「電子ゲームドラやきクエストXを買って」と頼むと、「クリスマスまでまつって約束したでしょ!!」、「きょうがクリスマスでしょ!!」といって電子ゲームを手に入れることができた。

 

 しずちゃんのところへ遊びにいくと、ションボリしていたので理由を尋ねると、「きょうプールへいこうと、楽しみにしてたのに…」というので、早速825日にカレンダーを変更した。しずちゃんの家に真夏になったからプールへ行こうと出掛けると、しずちゃんのママから「出木杉さんとプールへ」と知らされたので、「冬にもどしてやる!!」と腹を立てて帰ってきた。

 

 「あつくなったり、さむくなったり、へんな気候だね」とおじさんが話しているのを耳にしたので、のび太は1月1日に「チーン」と日付を変更している。そして、おじさんからお年玉をもらっていた。せっかくだからと、「どこでもドア」を使ってしんせきを回り、お年玉をたくさんもらうことができた。

 

 のび太がかってに「気まぐれカレンダー」をいじくり回したので、「ガク ガク ゴゴゴ」となり、日付が変わらなくなってしまった。ドラえもんが今のままだと、「地球は太陽にひきよせられ、吸いこまれてしまうのだ!! 外をみろ!! 太陽がぐんぐん近づいてきてるぞ!!」と怒鳴り、テレビでは「地球最期の日がきたといってるぞ!!」と告げ、みんなで「宇宙救命ボード」で脱出する準備を始め出した。

 

 のび太は「しずちゃんをおきざりになんてできないぞ!!」と言いながら迎えに行くと、救命ボートは「ドーッ」と地球を脱出してしまった。その光景を見て、のび太は「ひどい!! ぼくひとり残していっちゃうなんて!! そんな…、ぼくはほんのかるい気もちで…」と泣き崩れていると、「かってなことしたからだ。反省した?」、「悪かったよ…」と頭を下げると、ドラえもんはもういいよ、災難訓練機を止めてと指示を出している。

 

  のび太は何が何だかまったくわからなかったので、泣いて抗議すると、「おこっちゃいけないよ、エイプリル・フールだもの」とドラえもんに知らされることになった。

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