デラックスライト[★]
[初出誌] 『デラックスライト』、「小学二年生」1977年11月号、7頁、43コマ
[単行本] 『デラックスライト』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第16巻」1979年1月25日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
[大全集] 『デラックスライト』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
【初出誌vs.大全集】
「こんな古いカメラつかってる人、いないよ」が「もうこんなふるいカメラ使ってる人いないよ」に変更[151(7)]
「おい、いたずらはよせよ」が「こらっ!いたずらやめろ!」に変更[153(4)]
「あらっ、時計が新しくなったわ」、「あれっ、カメラが…」が「あらっ、時計が新しく……」、「あわっ、カメラが……」に変更[154(4)]
「めざまし時計」が「めざまし!」に変更[154(8)]
「へやが見ちがえちゃったよ」が「部屋が見ちがえた」に変更[155(1)]
「ほかの人にも、してあげよう」が「ほかの人にも…」に変更[155(2)]
「よそいきのようふくにしてあげる」が「よそ行きにしてあげる」に変更[155(3)]
「あれえ」が「おや!」に変更[155(6)]
「もとのマリーちゃんがすきだったのか」が「もとのまりちゃんが好きだったの」に変更[156(1)]
「わたしにないしょで、そんな高いカメラを買ったのねっ」が「わたしにないしょでそんな高いカメラを買ったのね!」に変更[156(5)]
[梗概] スネ夫は最新のラジコンカーを走らせていた。のび太も買ってもらいたかったが、家に帰ると、パパはカメラ、ママは時計を新しいのに換えたいと言い争っていたので、あきらめて、ドラえもんに三つのとき買ったおもちゃの自動車を、もっと新しいものに換えたいと泣いて訴えた。
ドラえもんがひみつ道具『デラックスライト』を出してくれたので、「ピカ」と古い自動車を照らすと、スーパーカーのラジコンになった。パパとママがまだけんかしていたので、カメラと時計にライトを浴びせると、新品になったので二人は大喜びしている。これで平和になるだろうと思った。のび太はえんぴつけずり、めざましなど次々にライトを浴びせたので、部屋が見違えるようになった。
外に出て、しずちゃんの服をよそいきにし、イヌをもっとよくしてプードルに、マリちゃん人形をもっとデラックスにした。しばらくすると、しずちゃんはこんなかっこうじゃ遊べない、ぼくのかわいがっていたノラを返せ、もとのマリちゃんが好きだといって、みんなから猛反発を受けることになった。なんでもデラックスがいいというわけでないことを、のび太ははっきりと学ぶことができた。
なお、家に帰ると、ママは「わたしにないしょでそんな高いカメラを買ったのね!」、パパも「きみこそそんな高い時計を!」と激しく言い争っていた。
[S0920・A1606・027711]