雲の中のプール[★★]

[初出誌] 『うき水ガス』、「小学二年生」19777月号、9頁、54コマ

[単行本]  『雲の中のプール』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第14巻」1978125日 初版第1刷発行、10頁、54コマ

[大全集] 『雲の中のプール』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 92010830日 初版第1刷発行、10頁、54コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] のび太がプールへ行ったが、「めちゃくちゃにこんでいて泳げやしないや」と愚痴をこぼすと、ママから「同じことでしょ。どうせ、およげやしないんだから」と残酷なことを言われてしまった。ドラえもんから、のび太くんだけのプールを作ろうかと、言われたが、てっきりからかわれていると思ってしまった。

 

 ドラえもんがひみつ道具『うき水ガス』を「プシュ プシュ」と雲に吹き付けると、空に浮いたまま、雲が水になってしまった。ドラえもんが「ザブン」と飛び込んで、気持ちよさそうに泳いでいたので、のび太も「ザブン」と飛び込むと、泳げないので「ゴボ ゴボ ゴボ」と沈み、「バシャ」と雲のプールから飛び出して、大地に落下しそうになってしまった。ドラえもんに助けられ、雲のプールで浮き輪を使って泳ぐことにした。

 

 のび太は浮き輪を使っていても笑われないし、暴れても怒られないし、その上、静かで眺めも最高であった。しずちゃんがプールに行くところだったので、雲のプールへ誘うと、ジャイアンやスネ夫も一緒についてきてしまった。

 

  二人は海水パンツもはかないで、「バシャ バシャ」と人に迷惑をかけるので、きみらだけのプールじゃないとドラえもんが注意すると、雲を分けようと言い出した。ひみつ道具の『水切りのこぎり』を出すと、切って二人は大半の雲のプールを持っていってしまった。

 

 ドラえもんはひみつ道具『雲吸い寄せ機』を出して、前よりも広くて、まるで海みたいなプールを作った。うらやましくなったジャイアンたちは「雲吸い寄せ機」で黒い雲を吸い寄せると、それはカミナリ雲であった。

 

  そのため、「ガラガラ ビシャン」とカミナリのすごい音とともに夕立になってしまった。夕立とともにジャイアンとスネ夫は松ノ湯の煙突に落ち、松ノ湯の主人から「かみなりの子がおちてきたぞ」と驚愕されていた。

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