四次元ポケット[★★]
[初出誌] 『四次元ポケット』、「小学二年生」1977年5月号、8頁、53コマ
[単行本] 『四次元ポケット』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第16巻」1979年1月25日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
[大全集] 『四次元ポケット』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] ママが散らかっていたものを押し入れに入れようとすると、押し入れのものが崩れて、「ドカ ドカ」と落ちてきた。のび太はがらくたばかりで、いらないものを処分しなさいといわれた。のび太はいらないものはなにひとつないと思った。
「こわれたスタンド」は「停電の時」、「動かない扇風機」は「あつくない日」、「あなのあいたグラス」は「何ものみたくない時」というのが、のび太の捨てない理由であった。のび太はドラえもんのポケットを借りようとした。最初、ごみ箱じゃないと断っていたが、後に、渋々、取り外し自由なひみつ道具『四次元ポケット』を貸してくれた。
のび太はこのポケットに部屋のものを全部しまい込んだので、部屋はママが驚くほど、「ガラーン」としてしまった。外に出ると、しずちゃんが玄関前でショボンとしていたので、のび太が尋ねると、ママに「せっかくためたマンガを捨てなさい」と、言われたと泣きだした。
しかし、ポケットにしまってあげると大喜びされた。それを見て、かあちゃんに追われたジャイアンがポケットに飛び込んで隠れてしまった。さらに、スネ夫が拾ってきた犬もポケットに入れることになった。
家に帰るとき、道端に箱が落ちていたので、開けて見ると捨て猫が四匹も入っていた。そっと帰ろうとしたら、その現場を見ていたおじさんから、強引に持っていけと言われてしまった。さらに、奥さん連中からなんでも捨てていいゴミ捨て場だと思われ、大量の生ゴミをポケットに捨てられている。
ポケットの中では、「ワンワン ニャーニャー だれだっ、ゴミなんか入れやがって」と大騒ぎになっていた。ドラえもんに「なんとかしてえ」と助けを求めたとき、「ツルリ」と滑り、「ステン」と転んでしまった。のび太は転んだはずみに、道一杯に、ポケットの中のものみんなこぼしてしまったので、ママから「何よ、こんなにちらかして!」と叱責されている。
[S0914・A1608・027705]