時間貯金箱[★★]

[初出誌] 『時間ちょ金ばこ』、「小学二年生」19774月号、7頁、49コマ

[単行本]  『時間貯金箱』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第16巻」1979125日 初版第1刷発行、7頁、49コマ

[大全集] 『時間貯金箱』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 92010830日 初版第1刷発行、7頁、49コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「しずちゃあん」が「しずちゃん」に変更[99(2)]

 「あら、もう2時半だわ。さようならしなくちゃ」が「あら、二時半だわ。さよならしなくちゃ」に変更[99(8)]

 

 「ピアノのけいこがあるの」が「ピアノのレッスンがあるの」に変更[100(1)]

 「こごとがおわるまでの時間をちょ金」が「こごとが終わるまでの時間を貯金しよう」に変更[101(2)]

 「おなかすいたね」が「おなかすいたな」に変更101[(6]

 

 「ひゃあ!まだ4時半じゃないか」が「ヒャッ、まだ四時半じゃないか」に変更[103(4)]

 「会社から早く帰りすぎた。もう一ど行ってくる」が「会社から早く帰りすぎた。もういっぺん行ってくる」に変更[103(5)]

 

 [梗概] のび太が「ママが帰るまで遊びに行けないんだ。こんなむだな時間がもったいなくてやりきれない」とドラえもんに訴えると、ドラえもんはひみつ道具『時間貯金箱』を出してくれた。例えば、「三十分」と言いながら、貯金箱の赤いボタンを押すと、時計が「クルッ」と進んで、三十分が貯金箱に入ることになる。

 

 しずちゃんの家に遊びに行くと、勉強しているのであと十分待ってと言われたので、のび太は十分を貯金して、楽しく遊ぶことができた。二時半からピアノのレッスンがあったけれども、貯金箱から時間をおろすため、青いボタンを押すと、おろした時間を使ってゆっくり遊ぶことができた。

 

 家に帰るとママの長いこごとが始まったので、こごとが終わるまでの時間を貯金すると、あっという間に暗くなって、六時になっていた。さらに、おなかがすいたので、ごはんまでの時間を貯金すると、すぐ晩ご飯を食べることができた。

 

 七時半からテレビの『ボロコン』を見ようとすると、まだ七時で、ママがニュースを見だした。しかし、ニュースの時間を貯金すると、すぐに大好きな「ボロコン」を見ることができた。今晩も、どっさり宿題が残っていたので、貯金をいっぺんに全部下ろすことにした。

 

  すると、家に帰ったパパが時計を見ると、まだ四時半であったので、「会社からはやく帰りすぎた、もういっぺん行ってくる」と言いながら、右手に書類を抱えて、走って出かけている。

[S0913A1602027704]