さいみんグラス[★★]
[初出誌] 『さいみんグラス』、「小学二年生」1976年5月号、7頁、49コマ
[単行本] 『さいみんグラス』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第11巻」1976年7月25日 初版第1刷発行、7頁、49コマ
[大全集] 『さいみんグラス』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 8」2010年6月30日 初版第1刷発行、7頁、49コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] テレビでは、女の人が催眠をかけられ、催眠術師から「赤ちゃんになりました」と言われて、「オギャア オギャア」と泣いていた。スネ夫は口をあんぐり開け、ジャイアンは「さいみん術はすごいなあ」と驚いていた。ジャイアンがおれもやってみると言いながら、スネ夫とのび太に催眠をかけだした。
ジャイアンが,腕が重くなるとか、ここは海だといって、催眠をかけても、のび太には全然かからなかった。スネ夫もかからなかたが、「かかったふりをしてればいいの」と思って、ジャイアンの言うとおりにしている。ジャイアンはのび太に、「かかるまで、ぶんなぐってやる」と言いながら、玄関まで追いかけてきた。
家で、ドラえもんから、催眠術はそんなに簡単にかかるものではないと言われた。しかし、ひみつ道具『さいみんグラス』使うとそうでないと話し、このグラスをかけたドラえもんが「うでがおもくなる」と一言いうと、のび太は「わあおもい!」と叫んで、前に「ズシン」と倒れてしまった。
のび太がこのグラスをかけて外に出ると、ジャイアンが追いかけてきた。壁に追い詰められたので、のび太が苦し紛れに「らんぼうしないで」と頼むと、ジャイアンは催眠にかかってしまった。ジャイアンにさらに「やさしい女の子だ」と告げると、近くでしずちゃんたちのしていたゴム跳びに「入れてちょうだい」といって一緒に遊んでいる。
催眠が解けて、「ハッ」と気づくと、ジャイアンは再び追いかけてきたので、のび太が「おまえはイヌだっ!」と叫ぶと、電柱におしっこをかけ、スネ夫を「ペロ ペロ ベタ ベタ」となめだした。「ハッ」と気づくと、スネ夫から「のび太の声が聞こえないよう、耳にせんをしていけば」とアドバイスをされた。
のび太が「こんどは鳥になれ。どこか、遠くとんでいけ」と催眠をかけても全く効果なく、「ドカ ボカ」と殴られてしまった。
家に帰るといい考えが浮かび、のび太は鏡を見ながら、自分で自分にプロレスラーになれと催眠術をかけ、外に出て、ジャイアンを完全にたたきのめしている。のび太のパパが散歩から帰ると、玄関前にかわったサングラスが落ちていた。拾って、鏡の前でサングラスをかけて、「まるでふくろうだ」とつぶやいた。
すると、パパは二本の足で木の上に止まって、「ホー ホー」と鳴きき出した。夜になってもパパが帰らないので、のび太は「パパは、どこへいっちゃったんだろう」とドラえもんに語りかけていた。
[S0809・A1110・027605]