感情エネルギーボンベ[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『感情エネルギーボンベ』のアンテナを、怒っている人に向けると、その人の怒りのエネルギーを吸い取ることができる。満タンになるまですべての怒りは許してもらえる。

 

【使用目的】 のび太が帰宅すると、ドラえもんは二十二世紀のデパートに「感情エネルギーボンベ」を取りに行って帰ったところであった。のび太がママに呼びつけられたので、早速このボンベが役立つことになった。

 

【使用結果】 「のび太!!」と呼びつけられ、ガミガミとお説教が始まると、ママは急に「クタ~」となり、「なんか気がぬけちゃった、いってよろしい」ということになった。ドラえもんが「感情エネルギーボンベ」のアンテナを向けて、ママの怒りのエネルギーを吸い取っちゃったためであった。吸い取ったエネルギーでお湯を沸かしたり、電灯を付けたり、ラジコンをならしたりすることができた。

 

 もちろんラジコンを動かすこともできたので、スネ夫のラジコンにエネルギーを注ぎ込むと、電池なしで動いたけれども、ママの怒りのエネルギーもゼロになってしまった。エネルギー源をさがしていたら、スネ夫からジャイアンが一番だと言われた。

 

 おそろしいと思いながら、ジャイアンに会うととても機嫌がよく、怒る気配すらみえなかった。すると、突然、スネ夫が電柱のかげから、「ジャイアンのバーカ!」と叫んだので、すごい形相のジャイアンがドラえもんとのび太を追いかけてきた。そのとき、アンテナを向けてジャイアンの怒りを吸い取ることができた。

 

 スネ夫は山ほどある古い電池に新しいエネルギーを入れればとうぶん遊べると思ったので、再び、ジャイアンを怒らせることにした。スネ夫はジャイアンの顔にボールを「ゴチン」とぶつけ、後頭部にも「ガチーン」とぶつけて、満タンにすることができた。ジャイアンが帰ろうとすると、ボールを踏んで「ステン ドシン」と転んでしまった。

 

  怒ったジャイアンがスネ夫を殴ると、満タンのときは怒りを吸い取らないことがわかった。「ヨロ ヨロ」になってスネ夫が広場に帰ってきた。のび太は満タンのエネルギーで、たっぷりラジコンを走らせて遊ぶことができた。

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