壁景色切り替え機[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『壁景色切り替え機』を使うと、「かべを通してどこの景色でもみられる」ようになる。この機械では景色となる場所の距離と方角を、適切にセットすることが肝心である。

 

【使用目的】 ドラえもんは花野山公園までの距離と方角を計算し、「壁景色切り替え機」を使って、壁を通して花野山公園の花見を可能にしている。

 

【使用結果】 ドラえもんが「壁景色切り替え機」で、花野山公園にきりかえると、「ワイ ワイ ガヤ ガヤ」ととても賑やかで、すごい人出のため腰を下ろすこともできない状態になった。野比家の玄関が空いていたので、酔っ払いがやってきて、大声で歌い出したり、トイレを借りたり、冷蔵庫を開けたり、挙げ句の果ては「ドタ バタン」とけんかを始める始末であった。

 

 ドラえもんがスイッチを切ると、酔っ払ったおじさんたちはキョトンとした顔をして、帰って行った。高いところから花見するように切り替えたので、だれにも邪魔されず、じっくり楽しむことができた。ひみつ道具『グルメテーブルかけ』で花見だんご、ホットドッグとハンバーグをごちそうに成り、最後に、そよ風に乗って花びらの散る光景を見ながら、ジュースとコーラで「カチン」と乾杯した。

 

 のび太のパパが帰ってきて、「きょうはのび太にかわいそうなことをした」、ママも「でも、お花見できなくて残念だったわ」との会話が漏れてきたので、ドラえもんとのび太はパパとママにもお花見を楽しんでもらうことにした。パパもビールを飲みながら、「夜桜もいいもんだね」とご満悦であった。

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