人間用タイムスイッチ[★★]
[初出誌] 『人間用タイムスイッチ』、「小学二年生」1975年11月号、9頁、65コマ
[単行本] 『人間用タイムスイッチ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第4巻」2006年1月25日 初版第1刷発行、9頁、65コマ
[大全集] 『人間用タイムスイッチ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 7」2010年4月28日 初版第1刷発行、9頁、65コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太は七時からのテレビ番組『山口じゅんこショー』を見過ごし、しずちゃんの家へ遊びに行く約束を忘れ、今日発売の記念切手を買い忘れ、ごっそりあった宿題も忘れていた。取り返しのつかないことをしたと、夜になって気付き、今晩も大あわてすることになった。
ドラえもんはひみつ道具である『人間用タイムスイッチ』を取り出し、九時になったらヘソ踊りをする吹き込んで、のび太にその腕時計をはめてもらっている。「チーン」と九時の時報が鳴ると、のび太は「ソソラ ソラ ソラ おへそのダンス」と歌って、踊り出した。この道具に一日の予定を吹き込んでおくと、その通り動くことができるようになる。
のび太は明日の予定をこの道具に吹き込んだ。二時から三時まで宿題、三時からしずちゃんのところへ、帰りは二十分ほどマラソン、五時からテレビ、その後お風呂に入って、晩ご飯を食べる…という予定であった。
真夜中の二時、時計にたたき起こされた。のび太は「人間用タイムスイッチ」に午前と午後を間違えて吹き込んだことに気付いた。布団に戻ろうとすると、時計が手首をギュッと締めつけ、宿題をやらざるを得なかった。
しずちゃんのところへ行って、玄関のドアを開けても入れなかったが、裏の窓が開いていたので中に入ることになった。どうか、しずちゃんの目が覚めませんようにと祈りながら、五時までしずちゃんのベッドの近くに座っていた。
東の空が明るくなり、やっていないテレビを三十分ほど見たあと、冷たい風呂に入り、六時半の夕食を食べる時間になった。食後寝ようとすると、ママから学校に遅れると注意された。
[S0709・B0418・027511]