スピードどけい[★★]
[初出誌] 『スピードどけい』、「小学二年生」1975年8月号、7頁、47コマ
[単行本] 『スピードどけい』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第10巻」1976年4月25日 初版第1刷発行、7頁、47コマ
[大全集] 『スピードどけい』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 7」2010年4月28日 初版第1刷発行、7頁、47コマ
【初出誌vs.大全集】
「早く夜になって、朝になって、三日たたないかなあ」が「はやく夜になって明日になって、あさってになって、しあさってに…」に変更[47(6)]
「学校から帰って、まだ十分しかたってないよ」が「学校からかえってから、まだ十分しかたってないよ」に変更[47(7)]
「ああじれったい」が「いますぐ夏やすみならいいのに」に変更[48(2)]
「何とかしてよ。まちきれないんだ」が「なんとかしてよ、もうまちきれないんだ」に変更[48(3)]
「すぐ、夏休みにできないことはないけど……」、「やめたほうがいいよ」が「そりゃ、いますぐ夏やすみにできないことないけど……」、「やめたほうがいいなあ」に変更[48(4)]
「あっ、太ようがしずむ」が「あっ、太陽がっ」に変更[48(7)]
「ぼくのかぶとむしだよ」、「ちょっとかしてくれよ」が「ぼくのとったカブトムシだよ」、「だから、かしてくれといってるんだ」に変更[51(1)]
「あした、かえすから」が「明日かえしてやる」に変更[51(2)]
「すぐ、あしたにしてよ」が「すぐ明日にして」に変更[51(3)]
「天気よほうで、あしたまで、やまないっていってたわ」が「天気予報では、明日までやまないっていってたわ」に変更[51(6)]
「早く花を見たいから、どんどんとけいをすすめろ」、「むちゃだよ」が「はやく花を見たいからどんどん日をたたせろ」、「そんなむちゃな」に変更[51(9)]
「だから、いったでしょ」が「だからママがいったでしょ」に変更[52(2)]
「わあ、あしたまでに、おわらない」が「今夜ひとばんかかっても終わらない」に変更[52(3)]
「それじゃ、もとへもどしてあげよう」が「それじゃ、もとへもどしてやろう」に変更[52(4)]
【単行本vs.大全集】
「すぐ、夏休みにできないことはないけど……」が「そりゃ、いますぐ夏やすみにできないことはないけど……」に変更[47(6)]
「ああ、じれったい」が「いますぐ夏やすみならいいのに」に変更[48(2)]
「すぐ、夏休みにできないことはないけど……」が「そりゃ、いますぐ夏やすみにできないことはないけど……」に変更[48(4)]
「むちゃだよ」が「そんなむちゃな」に変更[51(9)]
「だからいったでしょ」が「だからママがいったでしょ」に変更[52(2)]
「わあ、あしたまでにおわらない」が「今夜ひとばんかかっても終わらない」に変更[52(3)]
[梗概] のび太たちは学校帰り、大きな声で「もういくつねると夏休み。夏休みには山のぼり。海でプールでおよぎましょう。早くこいこい夏休み」と歌いながら、家路に向かった。夏休みまであと三日になったが、なかなか時が進まないので、ドラえもんになんとかしてとお願いしている。
ドラえもんはやめた方がいいと言いながら、渋々ひみつ道具『スピードどけい』を出した。ふたりで屋根に上がって、時計の針をぐるっと回すと、太陽が「ぴゅっ」と沈んで、あっという間に夜になってしまった。
三回まわすと三日たち、スネ夫たちは「あと三日あると思っていたのに。もう夏休みにになっちゃった」と大喜びであった。のび太がこの時計で夏休みにしたのだと、みんなに白状した。これを使いたかったら、ぼくにいってねと話してみんなと別れた。
家に帰ると、ママから夏休みの宿題を何度もやるようにいわれたので、時計を回し、夜にして寝ようとした。布団の中で、明日虫取りに行こうと思ったが、明日まで待てないので今すぐ明日にしてしまった。
虫取りに行くと、スネ夫はジャイアンから強引に、明日までカブトムシを貸してほしいと言れていた。スネ夫に頼まれ、明日にしたので、ジャイアンからカブトムシを返してもらうことができた。
のび太がプールに行こうとしたら雨が降り出したので、明日にしたら晴れていたので、プールでしずちゃんと泳ぐことができた。ジャイアンから、朝顔が小さいから、どんどん時計を進めて、早く花を咲かせろと言われてしまった。
そうこうしているうちに、夏休みもあと一日になってしまった。ねじり鉢巻きをして、全然できていない夏休みの宿題をがんばってやっても、終わりそうになかった。
ドラえもんがそれじゃもとに戻してやろうと、時計を「ぶるうん」と回してくれた。翌朝学校へ行くとき、スネ夫は「夏休みになったような気がしたけど、あと二日もあるんだね」とみんなに話しかけていた。
[S0706・A1020・027508]