人間機関車[★★]
[初出誌] 『人間きかん車シュッポッポ』、「小学二年生」1975年5月号、7頁、47コマ
[単行本] 『人間機関車』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第8巻」1975年7月25日 初版第1刷発行、7頁、47コマ
[大全集] 『人間機関車』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 7」2010年4月28日 初版第1刷発行、7頁、47コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『人間きかん車シュッポッポ』が『人間機関車』に変更
「えっ、はあい」が「あ…、はあい」に変更[26(2)]
「やくそくしてたのわすれてた」が「そうそう、約束してたのわすれてた」に変更[26(7)]
「ええと……」が「えーと……」に変更[27(1)]
「こっちが近道かなこっちのほうが早いかな」が「こっちが近道か、それともこっちのほうがはやいか」に変更[27(2)]
「何のためによばれたか、わかってんのか」が「おまえ、なんのためによばれたかわかってんのか」に変更[27(4)]
「こんどのうんどう会の二人三きゃくのことだろう」が「それはこんどの運動会で二人三脚やることになって」に変更[27(5)]
「くじびきしたら,うんわるくおまえと組むことになった」が「クジびきしたら運わるくおれはおまえと組むことになった」に変更[27(6)]
「ばか足をそろえろ」が「ばかっ、足をそろえろ」に変更[27(9)]
「はやく走ればいいんだね」が「じゃ、はやく走ればいいんだね」に変更[28(7)]
「おなかがあつくなってきた」が「へそのあたりが熱くなってきた」に変更[29(3)]
「力がもりもりわいてきた」が「力がもりもりわいてくるかんじ」に変更[29(5)]
「わあ、止まらない」が「わーっとまらない」に変更[30(7)]
「ぜったい休む」が「いーや、ぜったいやすむ」に変更[31(4)]
【単行本vs.大全集】
「さあ、しゅっぱつ…」が「しゅっぱつしんこう」に変更[112(2)]
「ぜったい休む」が「いいや、ぜったいやすむ」に変更[113(4)]
[梗概] のび太とドラえもんがマンガを読んでいると、ジャイアンから電話がかかってきた。約束を忘れていたので、広場に行くと、ジャイアンは「くじをひいたら運悪く、おれはおまえと組むことになった。おれはどうしても勝ちたい。ところがおまえは学校一ののろま」だと言いながら、運動会のための二人三脚の練習を始めることになった。
練習を始めても、速さがちがいすぎるために、ジャイアンはついに、これじゃ絶対に勝てないという結論を出し、のび太に運動会の日休めと命令した。家に帰って、泣きながら、「もしでてきたら、ぶんなぐる」と言っていると、ドラえもんに話すと、ひみつ道具『人間機関車セット』を出してくれた。
のび太が「えんとつをかぶって、石たんを食べて水をのむ」と、へそのあたりがあつくなり、鼻から「シュッシュッ」と蒸気が出て、力がもりもりわいてくる感じがした。
ドラえもんが大事なことを言う前に、のび太は元気よく、「シュッ シュッ ポッ ポッ」と音を出して出掛けた。ジャイアンから、「練習なんかむだだよ。おまえが休めばいいのさ」と言われると、のび太は「ボーッ」と大きな警笛を鳴らし、強引にジャイアンと出発進行の合図とともに、二人三脚の練習を再度始め出した。
ジャイアンから「ちょっとはやすぎるよ」と言われても、のび太は「シュッポ シュッポ」と勢いよく走った。止まらなくなり、広場の土管に「ドカン」と激突しても、はずみがつくと止まらなくなるので、その後も、町内を「シュボ シュボ シュボ」と激走した。
ドラえもんが終点という看板を出したため、なんとか「キキーッ シュ シュ」と止まることができた。負傷したジャイアンをのび太が呼びに出掛けると、ジャイアンは「おれ、運動会にでないからな。いいや、ぜったいやすむ」と喚くのであった。
[S0703・A0813・027505]