正義のパトカー[]

[初出誌] 『「正ぎのみかた」のパトカー』、「小学二年生」197410月号、6頁、40コマ

[単行本]  『正義のパトカー』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第3巻」2005825日 初版第1刷発行、6頁、40コマ

[大全集] 『正義のパトカー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 62010330日 初版第1刷発行、6頁、40コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「もう、いやだっ」が「もういやだ」に変更138[(8)]

 「それはむりだろっ」が「それはむりだろう」に変更[138(9)]

 

 [梗概] 乱暴者であるジャイアンに多くの子どもたちがいつも泣かされるので、しずちゃんが「だれか、わたしたちを守ってくれる正義の味方はいないかしら」と提案した。

 

  その件で、ドラえもんに相談すると、最初ためらっていたが、ひみつ道具である『正義のパトカー』を出してくれた。早速、「プペー プペー」とサイレンを鳴らして、悪者を追い掛け出した。

 

 ジャイアンが幼い子からキャンディーを奪ったところへ、パトカーが到着して、警棒で「ポカ ポカ」とジャイアンを殴りつけた。正義の味方は強く、これで当分ジャイアンは乱暴できないと話ながら、散歩していると、目の前に十円が落ちていた。

 

  のび太が「十円だ、こんなの交番にとどけなくてもいいよね」とドラえもんに尋ねると、パトカーが飛んできて、のび太を警棒で殴りつけた。

 

 「正義のパトカー」は一度出したら、しまえないひみつ道具であったので、家に帰って、ただいまと言わなかったり、宿題が終わってもいないのに終わったと言ったり、ママの買い物を断ったりするたびごとに、のび太はパトカーの警棒で「ポカ ポカ」と殴られた。

 

バットを持って反撃に出ると、パトカーが猛烈に追い掛けてきたので、ドラえもんとのび太は一緒に逃げまくった。そこへジャイアンがきたが、パトカーを見ると、電柱によじ登って避難しようとしたが、手を滑らして、パトカーの上に落ち、グシャリとお尻で押しつぶしてしまった。

 

ドラえもんたちは「正義の味方だ」と満面に笑みを浮かべて、ジャイアンのところへ駆け寄って、感謝した。

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