しずちゃんのはごろも[]

[初出誌] 『ふわふわはごろも』、「小学二年生」197312月号、7頁、42コマ

[単行本]  『しずちゃんのはごろも』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第2巻」197491日 初版第1刷発行、8頁、50コマ

[大全集] 『しずちゃんのはごろも』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 52010130日 初版第1刷発行、8頁、50コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『ふわふわはごろも』が『しずちゃんのはごろも』に変更

 「ひとのものをとるのは、どろぼうだぞ」が「ひとのもの取るのは、ドロボーだぞ」に変更[98(4)]

 「それで、ぼくとしずかちゃんとで」が「それで、ぼくとしずちゃんとで……」に変更[98(7)]

 「「天女のはごろも」をやることにしたの」が「「天人のはごろも」をやることにしたの」に変更[98(8)]

 

 「おわりのばめんをどうしようかでこまってる」が「終わりの場面をどうしようかとこまってる」に変更[99(1)]

「あら、ほんとうだわ」が「あら、ほんとに」に変更[99(5)]

「ほんとの天女みたいよ」が「ほんとの天人みたいよ」に変更[99(6)]

「ピュウ」コマ挿入[100(1)]

 

「高く上がると、風が強いのね」、「ビウ ビウ」コマ挿入[100(2)]

「高い空には強い風がふいてるわ」が「だれかあ、とめてえ、おろしてえ」に変更[100(5)]

「ああっ」が「あ~っ」に変更[100(7)]

「ドサ ガサ バサ」コマ挿入[100(8)]

「ずいぶん山おくまでながされたらしいわ」コマ削除[50(6)]

 

「ずいぶん山奥まで飛ばされたらしいわ」コマ挿入[101(1)]

「はごろもはどこかしら」、「あれがないと……」コマ挿入[101(2)]

「あった!!」コマ挿入[101(3)]

「文字なし」コマ削除[51(1)]

 

「あっ」削除[101(4)]

「ええんええん」が「エーンエーン」に変更[101(8)]

「おどりをおどったらかえしてあげる」が「じゃあおどりをおどったら返してやろう」、「なんだか劇に似てきたわ」に変更[102(1)]

「なんだかげきににてきたわ」コマ削除[51(8)]

 

「バレーならできるけど、音楽がないとおどれない」が「バレエならならったけど……、音楽がないとおどりぬくいな」に変更[102(2)]

「文字なし」コマ挿入[102(4)]

「スル」コマ挿入[102(5)]

 

「うまいぞ、じゃあはごろもをかえしてやろう」が「うまいぞ。じゃ、はごろもを返してやろう」に変更[102(6)]

「あっ」が「あれ……」に変更[102(7)]

「ひどいわ。ひどいわ」コマ挿入[102(8)]

「キャッ」、「まあ、おさるが」が「キーッ」、「まあっ、おサルが」に変更[103(1)]

 

「キィッ」が「キーッ」に変更[103(3)]

「かるくてやわらかいぬのだわ」が「軽くてやわらかそうな布だわ」に変更[103(5)]

「フワリ」コマ挿入[103(7)]

「文字なし」コマ挿入[103(8)]

 

「しずかちゃんどこ…」が「しずちゃあん」に変更[104(1)]

「あたしこれをきてすてきな天女になるわ」、「おむつになっていたこと教えたほうがいいかな」が「あたしこれをきてすてきな天人になるわ」、「おむつになっていたこと教えたほうがいいかしら」に変更[104(4)]

 

 [梗概]  仲間の劇コンクールで、のび太としずちゃんは「天人のはごろも」をやることになった。ドラえもんは二人から、終わりの場面で、「はごろもを返してもらって、天にのぼっていくところ」をどうしようか、困っているので相談を受けることになった。ドラえもんはひみつ道具『フワフワオビ』を出して、応援することになった。


 しずちゃんが「フワフワオビ」を体に巻きつけると、「フワリ フワリ」と空中に舞い上がって、ほんとの天人になった気がした。あまりにも高く舞い上がったので、強い風に「ビウ ビウ」吹かれて、山奥まで吹き飛ばされてしまった。途中で体から外れた「フワフワオビ」を探していると、木の枝に引っかかっていた。

 

  先に樵のおじさんがそのオビを手にし、「これが、話にきいたはごろもか。、うちの宝にしよう」と言いながら、持って帰ろうとした。しずちゃんが「それがないと、帰れないのよう」と叫んで、「エーン エーン」泣き崩れた。すると、樵のおじさんが踊りを踊ったら返してやるというので、おじさんの「ヤーレン ソーラン」の歌に合わせて踊ることになった。


 踊っている間に山猿がその帯を持っていって体に巻いたので、「キーッ」となきさけびながら空中を飛び、山猿はかろうじて木の枝につかまることができた。その間に、帯は「ヒラ ヒラ」と飛んで、ある家の庭にふんわり落ちた。それを拾ったお母さんが柔らかくておむつにぴったりだと言いながら、赤ちゃんをその帯でくるんだ。すると、赤ちゃんは「フワリ フワリ」と風に乗って空高く舞い上がってしまった。


 幸い、タケコプターを使ってしずちゃんを捜しに来た、ドラえもんとのび太が赤ちゃんを空中でつかまえることができた。そして、無事赤ちゃんから帯を取り戻すことができた。しずちゃんはとても楽しそうに「わたしこれを着て、すてきな天人になるわね」と言って空を飛んでいた。その姿を見て、二人は「おむつになってたこと、教えたほうがいいかしら」と思案に暮れていた。
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S0521A020727312]