スーパーパワーゲン[★★]

[初出誌] 『スーパーパワーゲン』、「小学二年生」197311月号、7頁、48コマ

[大全集] 『スーパーパワーゲン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 52010130日 初版第1刷発行、7頁、48コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「おやつをジャイアンのうちへもっていかなきゃならないんだ」が「みんながおやつをジャイアンのうちへ持ちよることになったんだ」に変更[91(5)]

 「どうせジャイアンが、ゆうしょうするんだ」が「どうせ優勝するのはジャイアンにきまっているんだ」に変更[91(7)]

 

 「強力スーパーパワーゲン」が「強力スーパーパワーゲンだ」に変更[92(1)]

 「あ、ありがとう」が「あ、ありがとうっ」に変更[92(3)]

 「くすりがきくころ、つくようにしな」が「三十分たって薬がきくころ着くようにしな」に変更[93(1)]

 「ううん、ううん」が「う~ん、う~ん」に変更[95(1)]

 

 「あと四人たばになってかかってきても、いいよ」が「あと四人たばになってかかってもぼくの勝ちだろうね」に変更[95(5)]

 「どうもありがとう」が「おかげさま、ありがとう」に変更[96(2)]

 「ママ、ぼく…」が「ママ、ぼくね……」に変更[96(5)]

 

 「あぶないから弱くなるまではいっちゃだめ。ええと、どのくすりだったっけ」、「はやくしてよ」が「あぶないから弱くなるまで入っちゃだめ。えー、どの薬だったっけ」、「早くしてくれよォ」に変更[96(8)]

 

 [梗概] のび太が今日のおやつは何であるかとママに尋ねると、とってもおいしくて、すごく高い、特製のケーキとのことであった。のび太はこのケーキを腕相撲大会の賞品として、ジャイアンの所へ持っていかなければならなかった。

 

  ドラえもんはジャイアンのそういうずるいところを許せないので、『強力スーパーパワーゲン』を取り出した。これを一粒飲めば倍、二粒飲めば四倍の力が出るひみつ道具である。たくさん飲んだが、効き目が現れるのは三十分後であった。

 

 ケーキを持って、ゆっくり歩いていると、ジャイアンが迎えに来て、「ビュウ」と連れて行ったので、効き目が現れるまで、まだ二十分必要であった。腕相撲の順番を最後にしてもらったが、のび太の番になってしまったので、トイレで時間をしばらくつぶしたが、ジャイアンに呼び出されてしまった。

 

もう三分待ってと頼んだが、待ってくれないので、ゆっくりゆっくり対戦に臨むと、途中から筋肉がモリモリになり、腕相撲でジャイアンを「ズシン バリバリバリ」とたたきのめしてしまった。残りの四人が束になってかかってきても、「ドテ ドテ」とアッという間に勝負がついてしまった。

 

 優勝賞品をもらって家に帰り、ドラえもんの頭をポンとたたくと、ドラえもんは地中に、廊下を歩くと床が抜け、ママの服の袖をつかむと「ビリ」と破れ、ハクションをするとパパが吹っ飛んでしまった。力を弱くするための薬を探している間、危険なため、のび太は外でジッと待機しなければいけなかった。

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