さいなんくんれん機[]

[初出誌] 『さいなんくんれんき』、「小学二年生」197310月号、7頁、43コマ

[単行本]  『さいなんくんれん機』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第11巻」1976725日 初版第1刷発行、7頁、43コマ

[大全集] 『さいなんくんれん機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 52010130日 初版第1刷発行、7頁、43コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「30分たって……」削除[86(5)]

 

 [梗概]  のび太は遊びに行きたかったが、ママにるすばんを頼まれてしまった。「たいくつだなあ。かわったことないかなあ」と、ねっころがってつぶやいていると、突然、「ゴゴゴ ゴゴウ ビュウ グラグラ メリメリ ゴオ」とものすごい音がしたので、「台風だあ。家がつぶれる」と絶叫しながら外に飛び出すと、外はそよ風も吹いていなくて、スネ夫としずちゃんに笑われてしまった。

 

 家に戻ると、ドラえもんがニヤニヤし、ひみつ道具『さいなんくんれん機』で、なにが起きても慌てないようにするため、訓練していたのだと話してくれた。この訓練機の目盛りを火事にセットすると、本当に火が出たように見える。おもしろいので、目盛りをでたらめに合わせので、何がいつ起こるかわからなかった。いつまでたっても何も起こらないので、のび太はあきて遊びに出かけてしまった。

 

 しばらくすると、お客さんがいらしたが、ドラえもんもお客さんに留守番を頼んで出かけてしまった。お客さんが部屋で待機していると、「ボウ ボウ」と火が燃えだし、火事だと叫んで、消防車を呼んだが、消防士からどこが火事ですといわれてしまった。しばらくすると、「ゴゴゴゴゴ グラグラ グラ」となったので、「地震だあ」と叫んで外に飛び出したが、親子連れの人に笑われてしまった。

 

 家では、お客さんが「洪水だ。かみなりだ」と大騒ぎしていた。ドラえもんは機械を止めるのを忘れてきたので、のび太と家に戻った。お客さんが帰ろうとするので、ママが帰るまで待ってもらったが、お客さんは「どうしてもうちへ入るのがいや」と言い張って、玄関前に座布団を敷いて正座しながら待っていた。

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