びっくりばこ[★★]
[初出誌] 『びっくりばこ』、「小学二年生」1973年9月号、7頁、40コマ
[大全集] 『びっくりばこ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 5」2010年1月30日 初版第1刷発行、7頁、40コマ
【初出誌vs.大全集】
「ばかにしてごめんね」が「ばかにしてごめんな」に変更[78(2)]
「これでかんべんして」が「これおわびのしるし」に変更[78(3)]
「ようし、みんなをキャーと、いわせてやる」が「ようし!みんなをキャーッといわせてやるっ」に変更[79(2)]
「じゃあ、このびっくりばこでね」が「このびっくりばこで」に変更[79(3)]
「きみまでぼくをおどかすのか」が「きみまでぼくをおどかすのかっ」に変更[79(6)]
「やめろってば」が「むだだからやめろってば」に変更[81(1)]
[梗概] 土管のある広場で、ジャイアンから一番怖いものを聞かれ、スネ夫はゆうれい、のび太は毛虫と答えた。のび太はみんなから、あんなちっちゃいものがこわいといって笑われ、弱虫とばかにされた。しばらく、悔しい思いをして、木陰に隠れていると、ジャイアンがばかにして悪かったと謝りながら、箱をのび太に手渡した。すると、その箱には、たくさんの毛虫が入っていた。
泣きながら助けをドラえもんに求めると、『びっくりばこ』を出してくれた。この箱は開けた人にとって一番怖いものが出てくるものである。予想通り、ドラえもんがこの箱を開けると、ネズミが出てきた。
この箱を持って出かけると、しずちゃんに出会った。どうしてもしずちゃんにこの箱の中を見せなかったので、「けちんぼ」と言われてしまった。ジャイアンに会ったので、この箱を進呈しようとすると、いらないといって断られてしまったが、再度、差し出すと、殴られてのび太は気絶している。通りがかったスネ夫もこの箱を開けると、中からゆうれいが出てきたので、「ギャア!!」と叫んで、ぶっ倒れてしまった。
倒れているところへしずちゃんが来て、箱の中にはきっとすてきなものが入っていると思って家に持ち帰ろうとすると、ジャイアンがやってきて、その箱はさっきのび太からもらったものであると言いながら、しずちゃんから箱を受け取った。この箱をジャイアンが開けると、中からあの怖いかあちゃんが出てきた。
[S0518・M01041・027309]