ネジまいてハッスル![★★★]
[初出誌] 『ふしぎなネジ』、「小学二年生」1973年4月号、7頁、43コマ
[単行本] 『ネジまいてハッスル!』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第11巻」1976年7月25日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
[大全集] 『ネジまいてハッスル!』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 5」2010年1月30日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『ふしぎなネジ』が『ネジまいてハッスル!』に変更
[梗概] のび太は昼食の時間、「ガツガツ ムシャムシャ ガブガブ」と食べたり飲んだりしている。しかし、やっと食べ終わって遊ぼうとすると、無情にも午後の授業開始のベルが「ジリ ジリ ジリ」と鳴り、きょうも遊べなかった。午後先生から算数の問題を当てられて、前に出て解こうとするが、なかなかできない。家までジャイアンやスネ夫とかけっこをするが、全く歯が立たなかった。
ママから宿題をすませてから、遊びなさいと言われているので、のび太は机の前に座って「さあ、パッパッとかたづけちゃうぞ」と言いながら始めるが、なかなか終わらなかった。
野球に誘われていたが、宿題が片づかないので、ジャイアンやスネ夫に「ええっ、まだやってるのか。あれっぽっちの宿題。のろまだなあ。先に行ってるぞ」と言われる始末。「ポロリ」と涙をこぼしながら、ドラえもんに「どうして、こう、のろまなんだろう」と訴えている。
ドラえもんはひみつ道具『ハッスルネジ』を出して、のび太にネジを巻いてやっている。すると、「チャッ チャカ チャッ チャカ」と手を動かして、アッという間に宿題を終えてしまった。そして、野球場まで飛んで走って行った。
ジャイアンから「のろまがはいったらなおさら負ける」と言われたので、ドラえもんはのび太にたっぷりネジを巻いて、打席に立たせた。すごい空振りであったので、ドラえもんは「かるくあてればいいんだよ」と指示。コンと当てたボールがピッチャーゴロであったが、のび太がベース間を猛スピードで駆け抜けたため、ピッチャーゴロでランニングホーマーとなってしまった。
のび太の大活躍でジャイアンツが久し振りに圧勝し、いい気持ちで帰宅して、夕食を取ることができた。しかし、まだ「ハッスルネジ」のネジ巻きが残っていたので、夕食は「いただきます」、「ごちそうさま」と瞬時に終わってしまった。
[S0513・A1106・027304]