ヨンダラ首わ[★]
[初出誌] 『ヨンダラ首わ』、「小学二年生」1973年3月号、7頁、46コマ
[単行本] 『ヨンダラ首わ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第14巻」1978年1月25日 初版第1刷発行、7頁、46コマ
[大全集] 『ヨンダラ首わ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 4」2009年12月30日 初版第1刷発行、7頁、46コマ
【初出誌vs.大全集】
「やっとつかまえたのに」が「せっかくつかまえたのに」に変更[129(6)]
「おうい、しずちゃん」が「おーい、しずちゃん」に変更[130(1)]
「しずちゃんにあげたって、ばかだなあ」が「しずちゃんにプレゼント?ばかだなあ」に変更[132(1)]
「しずちゃあん」が「しずちゃーん」に変更[132(4)]
[梗概] のび太がしずちゃんの誕生日プレゼントをなににするか、ドラえもんに相談していた。そこへ、しずちゃんのペロが入ってきた。しずちゃんがペロと一緒に帰っていったが、心配になって行ってみると、ペロがまたどこかへ行ってしまった。外が大好きで、しずちゃんがいくら呼んでも帰ってこないのと嘆いていた。
しずちゃんの誕生日プレゼントに、ドラえもんはひみつ道具『ヨンダラ首わ』を贈ることに決めた。往来で、ペロを見つけることができたので、ペロにこの首わをつけて、放した後、しばらくして、ペロと呼ぶと、「ヒョコ ヒョコ」と帰ってきた。二人はしずちゃんを呼びに行った。
スネ夫が歩いていると、子犬が生意気にもネックレスをつけていたので、取り上げてしずちゃんにプレゼンすることに決め、箱に入れてきれいなリボンをかけた。しずちゃんに会った、ドラえもんとのび太が「ペロ ペーロ」と何度呼んでも帰ってこなかった。二人がペロを探しに出かけたとき、スネ夫がやってきて、しずちゃんにプレゼントしたので、しずちゃんはすてきと言いながら、ネックレスを首につけている。
しずちゃんの家では、ペロがひとりで帰ってきたので、「しずちゃんは?」とママが口にしている。すると、しずちゃんは「ヒョコ ヒョコ」と、からだがひとりでに動いて家に帰ってきた。おやつを食べようとすると、また名前を呼ばれて、「ヒョコ ヒョコ」と動き出した。
スネ夫がイヌのネックレスをしずちゃんにあげたが、それが「ヨンダラ首わ」だとはじめて、ドラえもんたちから聞かされた。ドラえもんとのび太が「しずちゃん」と呼ぶと、「ヒョコ ヒョコ クルリ」と、スネ夫が呼ぶと、「ヒョコ ヒョコ クルリ」と、しかも、お互いに「しずちゃん」と何度も呼んだので、「ヒョコ ヒョコ クルリ」の繰り返しになってしまった。
しずちゃんが「もういやっ」と悲鳴を上げているとき、三十人ほどが声をそろえて呼び出した。テレビから「しずかなこはんの森のかげから」、「しずかなこはんの」、「しずかなこはんの」と輪唱が流れてきたので、しずちゃんは見知らぬ家で、こたつに入ってテレビを見ている家へ、「ヒョコ ヒョコ」と上がっていった。
[S0424・A1405・027303]