薬製造機[★★★]

[初出誌] 『ふしぎなくすり』、「小学二年生」19731月号、7頁、51コマ

[単行本]  『ふしぎな薬』、「てんとう虫コミックススペシャル ドラえもんカラー作品集第5巻」2005425日 初版第1刷発行、7頁、51コマ

[大全集] 『薬製造機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、7頁、51コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『ふしぎなぐすり』が『薬製造機』に変更

「うちわで、かぜがふきとんだ!」が「なおった」に変更[115(7)]

「すごい、飲んだら虫ばがとれた」が「飲んだら虫歯がとれた」に変更[116(1)]

「さあ、いらっしゃい」が「さあさあ、いらっしゃい」に変更[116(3)]

 

 「どんなくすりでもできるのかい」、「そうだよ」が「どんな薬でもできるって」、「そう」に変更[116(4)]

 「パチンコの玉で作ったんだ」が「パチンコの玉で作った」に変更[116(9)]

 「こまったら、くすりをのみなさいよ」が「こまったら、薬を飲みなさい」に変更[117(1)]

 

 「はい、できた」が「それ飲みな」に変更[117(4)]

「これはこまったぞ」が「自分が飲んじゃったくせに……」に変更[117(8)]

「よし、すごろくのかけらをつかおう」が「すごろくのかけらを使おう」に変更[117(9)]

「これをのむといいよ」が「飲みなさい」に変更[117(10)]

 

「はい、ふりだしにもどる」が「ふりだしにもどる」に変更[118(1)]

「あっ、顔色のわるい人が来た。きっとびょう気なんだ」が「あっ、顔色の悪いぞ。きっと病気だ」に変更[118(2)]

「くすりはいかが」が「薬をあげます」に変更[118(3)]

 

「どうせ、ことしもろくな年じゃないと思うとね」が「どうせ今年もろくな年じゃないだろうと思うとね」に変更[118(5)]

「いやあな気もちになってねえ」が「いやーな気持になってねえ」に変更[118(6)]

「そんなことじゃだめだよ」が「そんなことじゃだめだい」に変更[118(7)]

 

「しまった。毛はえぐすり作ろう」が「タワシで毛はえ薬を作るね」に変更[119(2)]

「楽しくなる薬を作らなくちゃ」が「なんかたのしい薬を作らなくちゃ」に変更[119(3)]

「これはゆかいだ。ことしは、きっといい年になるぞ」が「ゆかいだ。今年はきっといい年になるぞ」に変更[119(5)]

 

 [梗概] パパがひどい風邪にかかってしまったが、お医者さんも休み、薬もなかったので、ドラえもんが「なんでも薬にする機械」つまり『薬製造機』を取り出した。この機械にうちわを入れると薬ができあがり、うちわの力で風邪が吹き飛ばされてしまった。のび太の虫歯には、虫取り網で作った薬を飲んで、虫歯を抜いてもらった。

 

 評判がよかったので、薬屋を開くことになった。最初のお客は餅を食べ過ぎて苦しんでいるジャイアンである。ジャイアンにはパチンコの玉で作った薬を飲んでもらい、「チーン ジャラジャラ」と出してもらった。

 

  しずちゃんは羽根突きの羽根を電線にひっかけてしまった。しずちゃんは羽子板でできた薬を飲み、背中に羽をつけて、取り戻した。羽子板がなくなってしまったので、スゴロクのかけらで薬を作り、飲んで振り出しに戻した。

 

 顔色が悪くて、人生は暗いと嘆くお客さんが来た。明るい気持ちになればと思って、電球で薬を作り、飲んでもらうと、毛が抜けて頭が「ピカ」と光り出した。毛はえ薬を作った後も、まだ暗い気持ちであったので、下駄と靴で「ゲタゲタゲタ クツクツクツ」となる楽しい薬を作って、飲んでもらった。

[S0422D0510027301]