人形あそび[★★]

[初出誌] 『お人形あそび』、「小学二年生」197212月号、7頁、41コマ

[単行本]  『人形あそび』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第10巻」1976425日 初版第1刷発行、7頁、41コマ

[大全集] 『人形あそび』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、7頁、41コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『お人形あそび』『人形あそび』に変更

 「あそぼう」が「あそぼ」に変更[107(3)]

 「ぼくたち男の子だからね」が「ぼくたち男の子だから」に変更[107(5)]

 

 「おういのび太」、「まだ行かないのかい」が「おーい、のび太」、「まだ行かないのか」に変更[108(1)]

 「何してるの。こっちへいらっしゃいよ」が「なにしてるの。うちへ入りなさい」に変更[108(3)]

 「おもしろうい」が「おーもしろい」に変更[108(5)]

 「たいへんだ」が「たいへんだっ」に変更[108(6)]

 

 「ひとりでやれるわ。かまわないで」が「ひとりで動けます。かまわないで」に変更[110(2)]

 「あっ、また来た」が「わあ、また来た」に変更[110(5)]

 「えっ、人形のくせにそんなこといってるの」が「えっ、人形のくせに、そんなことを」に変更[110(6)]

 「なかよくあそぶんだよ」が「なかよくあそびなさい」に変更[111(3)]

 

 「そしてもう朝になりました」、「さあ、ドライブに出かけましょう」が「朝になりました」、「ドライブに出かけましょう」に変更[111(6)]

 「わたしもいっしょにあそんでよう」が「わたしもいっしょにあそんでェ」に変更[111(7)]

 「じゃ、ドライブに行こう」、「ああん。まってえ」が「じゃ、ドライブに行っちゃう」、「あーん、待ってえ」に変更[112(2)]

 

 [梗概] のび太がドラえもんと野球に出かけようとしていた時、みっちゃんがおばさんと遊びにきた。みっちゃんがたくさん人形をうちから持ってきたので、ふたりに人形遊びをしようと言い出した。ふたりは男で、みっともないからと断ると、「ワッ」と泣きだし、ママから「あそんであげなさい」と叱られてしまった。

 

 庭にござを引いて、人形遊びをしていたので、ふたりが「こんなとこみられたら…」と考えていると、スネ夫が野球を誘いにきた。隠れていたが、スネ夫に見つかり、「ブヒャ ヒャ ヒャ」と笑われ、「みんなもつれてきてみせてやろう」と言うので、家の中に隠れることにした。

 

 家の中で、ドラえもんにいい考えが浮び、ひみつ道具『ほねぐみロボット』をひとつひとつの人形に入れて、「ぴょこ ぴょこ」と動くようにした。みっちゃんが大喜びしたので、お人形とひとりで遊べるようになった。のび太が再度野球に出かけると、スネ夫たちはのび太が人形遊びをしていないので、びっくりしている。

 

 みっちゃんが人形とおままごとを始めようとすると、三人の人形は「ひとりで動けます、わたしたちの家には屋根がない、ベッドやタンスがない、テレビも机を必要」と、好き勝手なことを言いだした。みっちゃんがのび太やドラえもんを呼びにきたので、野球にひとまず行かないで、犬から屋根のある犬小屋を借り、しずちゃんに「クス クス」笑われながらも、おもちゃのベッド、タンス、テレビなどを借りることにした。

 

 全部そろったので、みっちゃんがお人形に遊ぼうと呼びかけると、ごはん中と言われ、ドライブに出かける時には、「お人形遊びならしてもいい」と言われた。みっちゃんが「お人形はあなたたちじゃないの」と問い詰めると、お人形たちはドライブに出かけてしまった。

 

 みっちゃんは広場で野球をしているドラえもんとのび太を呼びにきた。家に戻ると、庭でみっちゃんと三人の人形に遊ばれたので、ドラえもんとのび太は「ワア にんぎょうのやくなんていやだあ」と騒いでいた。塀の外ではスネ夫やジャイアンなどが「ニヤ ニヤ」しながら、この不思議な光景をじっくり観察していた。

[S0421A1014027212]