風邪をうつす機械(カゼうつし機)[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『風邪をうつす機械(カゼうつし機)』を使って、他人に風邪をうつすと、風邪をひいていた人はケロッと直る。
【使用目的】 のび太のパパはひどい風邪で布団に寝ていたけれども、大事な仕事があるといって会社に出掛けようとしていた。のび太はその姿を見てドラえもんに頼んで、「風邪をうつす機械(カゼうつし機)」を出してもらっている。
【使用結果】 のび太は「風邪をうつす機械」でパパの風邪を引き受け、体「ゾク ゾク」、頭「グラ グラ」するので、カゼぐらい引かせてもかまわない、憎たらしい奴にカゼをうつす決心をした。
最初、しずちゃんが路上で、「のび太さん、うちへ遊びにこない」と誘ってくれたけど、まさかしずちゃんにうつすわけにはいかない。次に、のび太が「カゼをうつす機械」を持って歩いていると、通りがかったスネ夫から、「電話ごっこか? 幼稚園のころ、よくやったけ。のび太にはぴったりかもね。ギシシシシ…」と嘲笑されたので、早速カゼをうつすことになった。
スネ夫がカゼをうつされて「ギャホ ギャホ」と咳をしているところへ、スネ夫のパパが来て「こりゃいかん。映画を見にいくのはとりやめだ」といった話を耳にして、悪いことをしたと思った、のび太は再度カゼを引き受けてしまった。
「ゴホ ゴホ」と咳をしながら歩いていると、今度はジャイアンに会うことができた。ジャイアンは会うなり、「なんだ、おまえかぜひいてるのか。だいじにしろよ。いまのカゼは、たちが悪いそうだ。うちにいいくすりがある。もってこようか」と普段からは想像できないほどの優しさ。
「こんなときに、あんなやさしいこというなんて、ひどい」と思わず、のび太は愚痴ってしまった。したがって、のび太は何でもないといって通りすぎるしかなかった。
しばらくすると、好きになった看護婦さんに会うため、風邪でも引いて、病院に行こうと思って上半身裸で歩いている人に、偶然出会うとことができた。丈夫すぎて、カゼを引くことのできない、かわった人が「夢じゃないかしら」と言いながら喜び勇んで、のび太のカゼを引き受けてくれた。
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