ショージキデンパ[★★]
[初出誌] 『ビックリデンパ』、「小学二年生」1971年10月号、9頁、54コマ
[単行本] 『ショージキデンパ』、「藤子不二雄ランド ドラえもん短編第1巻」1984年6月8日 初版発行、9頁、54コマ
[大全集] 『ショージキデンパ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 3」2009年10月28日 初版第1刷発行、9頁、54コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『ビックリデンパ』が『ショージキデンパ』に変更
「なによっ、ばかでうそつきなぼうずのくせに」が「なによっ、ばかでうそつきのくせに」に変更[174(3)]
[梗概] スネ夫から借りた双眼鏡をのび太は本山くんに貸したと主張しても、本山くんはすでに返したとの一点張りであった。スネ夫からも借りた物を人に貸すのが悪いんだと糾弾されたあと、双眼鏡はパパのスイスみやげで高級品だと言われた。本山くんはしずちゃんたちにも「自分がなくしたくせに、ひとのせいにする」と告げていた。
絶対自信のあったのび太はドラえもんにその話をすると、『ジョウーシキデンパ』を出してくれた。このデンパにかかると、「どんなうそつきもほんとのことをしゃべる」というひみつ道具である。この道具を持って、本山くんの家に行くと、本山くんのママから留守だと告げられた。広場で楽しそうに歌っているジャイアンに聞いても、本山くんの居場所はわからなかった。
本山くんを探していて、しずちゃんに会うと、今まで本山くんと遊んでいたと教えてくれた。スネ夫のママと立ち話している本山くんのママに聞いても、留守との返事だったので、デンパを発射すると、息子は家の中にいるとのことであった。
本山くんにデンパをかけても、強情に知らないと言い張るので、デンパを強くすると、「双眼鏡はぼくがこわした。べんしょうさせられるのが、いやでうそをついた」と白状した。スネ夫もスイスの高級品ではなく、お祭りの屋台の売れ残りであると白状した。
このデンパはジャイアンの歌を聞いていた子どもたちにも流れたので、子どもたちは「ジャイアンの歌なんかむねが悪くなるよ。おんち。こわいからしかたなしにきいてやったんだ」と率直に言い張ったので、ジャイアンは猛烈に荒れ狂って、暴力を振るっていた。
[S0319・I0109・027110]