役立つもの販売機[★★]
[初出誌] 『ふしぎなきかい』、「小学二年生」1971年6月号、9頁、60コマ
[単行本] 『役立つもの販売機』、「藤子不二雄ランド ドラえもん短編第6巻」1984年11月9日 初版発行、9頁、60コマ
[大全集] 『役立つもの販売機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 3」2009年10月28日 初版第1刷発行、9頁、60コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『ふしぎなきかい』が『役立つもの販売機』に変更
「十円入れたら、やくだつものが出てくるんだよ」が「十円入れれば、その人にその時役立つものが出てくるんだ」に変更[131(5)]
[梗概] のび太が紙飛行機に便箋を使ったので、ママは手紙を書くことができなくなり、非常に腹を立ててしまった。ドラえもんが『役立つもの自動販売機』を出してくれたので、ママは10円を入れて、便箋を手にすることができた。この機械は「その人にその時役に立つものを出す」ことのできるひみつ道具である。
のび太は10円を入れ、自分の欲しいたくさんの十円玉を獲得でき、それで、ウルトラマンやゴジラなど欲しいものを次から次へ取り出した。みっちゃんから借りていたお人形を壊したが、この機械で取り出して、返すことができた。
ジャイアンとスネ夫がこの機械を借りて、スネ夫の家へ持っていってしまった。あまりお金がなかったので、瓶のふたでごまかして、ガムをどっさり出そうとした。瓶のふたを入れると、ベトベトのガムが大量に飛び出してきた。
さらに、十円を入れて、宿題の答えを出そうとすると、先生が出て来て、二人は勉強でこってり絞られることにんった。先生はスネ夫のママに成績のことを話そうとしたので、ガムを使って、その十円玉を取り出すと、先生は機械の中に戻ってしまった。
最後に二人がいいものを出そうとしたら、洗濯ばさみと石けんが出てきた。この機械はインチキだと考えて、二人はドブへ捨てようとしたら、バナナの皮で滑って、自分たちがドブに落ちてしまった。お風呂で体を洗っている二人に、窓の外からドラえもんが「やっぱり役立つものが出るだろう」と声を掛けている。
[S0315・I0608・027106]