ねがい星[★★]
[初出誌] 『ねがい星』、「小学二年生」1970年7月号、9頁、57コマ
[単行本] 『ねがい星』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第10巻」1976年4月25日 初版第1刷発行、9頁、57コマ
[大全集] 『ねがい星』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 2」2009年8月30日 初版第1刷発行、9頁、57コマ
【初出誌vs.大全集】
「ひっくりかえったら……」が「ひっくりかえったんだ」に変更[66(5)]
「ポケットの中のものが、みんなとび出したんだ」が「ポケットのなかのものがみんなとびだして」に変更[66(6)]
「これが、みんなはいっていたの」が「これみんなはいっていたの?」に変更[67(1)]
「ひとりでかんかができるよ」が「ひとりでかんかができる」に変更[67(7)]
「人がいないとこがいい」が「ひとけのないところがいい」に変更[68(1)]
「ねがい星だよ」が「ねがい星」に変更[68(3)]
「えっ、ねがい星」が「え?ねがい星?」に変更[69(1)]
「まずほしいのは、お金だ」が「まずほしいのは、金だ」に変更[72(3)]
「わあい、あめだ。あめだ」が「わ-い、あめだ、あめだ」に変更[73(6)]
[梗概] のび太が寝っ転がって、『新オバQ』を読んでいた時、となりの部屋から「ドシン ドンガラガッチャ ガタガタ ドサドサ」と凄い音が聞こえてきた。部屋をのぞくと、ドラえもんがひっくり返って、四次元ポケットの中のものがみんな飛び出していた。
ドラえもんはこのさいいらないものを整理しようとした。いらないといったものの中には、さすと「ザア」と雨が降る傘、ひとりで「ボカ ボカ」とけんかができるけんかてぶくろなどであった。人気のない場所に運んで埋めようとした時、ドラえもんはきれいなものを「コトン」と落としてしまった。
願いを叶えてくれるひみつ道具『ねがい星』であったが、ドラえもんは使っちゃダメと言いながら、その道具も一緒に埋めてしまった。のび太は「もったいないな」と思い、塀の陰でその話を聞いていたスネ夫も、「ねがい星か」と興味を持った。
ジャイアンにその話をすると、早速ふたりはスコップを持って、掘り出す現場に急いだ。のび太もスコップを持って掘り出そうとしていた。しかし、のび太はジャイアンやスネ夫ににらまれたので、掘ることを断念した。ふたりがかなり深くまで掘ったがどうしても見つからなかったので、あきらめて帰りだした。
すると、のび太がやって来て、「星よ、おねがいだからでてきて」と唱えると、「ねがい星」が「ボコッ」と地面から飛び出してきた。「ねがい星」を手に入れると、ジャイアンとスネ夫が追いかけてきたので、「星よ、ぼくをかくしておくれ」と唱えると、ふたりの前から「パッ」と消えることができた。しかし、のび太の隠れたな場所はゴミ箱の中であった。
家の中で、のび太が「ねがい星」に何を頼むかと思案している時、ジャイアンは電柱に登ってのび太の部屋をのぞきながら、「星よこっちへこい」と唱えた。すると、のび太の目の前から星が消えてしまった。ドラえもんから「ぬすまれてよかったね。あの星かんちがいばかりする」と教えられた。
ジャイアンが「でっかいたいやきをだせ」と頼むと、空から自動車のタイヤと大きな木が頭上に降ってきて、気絶してしまった。スネ夫がその星をもらって家に帰ると、まずほしいのは金だと唱えると、鉄くずが「ガス」と頭上に落下してきた。ママの香水がなくなったので、「こうすいを出せ」と命令すると、部屋は「ドドド ドドド」と洪水になってずぶぬれになってしまった。
腹を立てたスネ夫はのび太もずぶぬれにするため、「のび太のへやの中にあめをふらせろ!」と命令した。すると、部屋には大量のアメが降ってきたので、ドラえもんやのび太は大喜びしていた。
[S0207・A1018・027007]