オーケーマイク[★★]

[初出誌] 『オーケーマイク』、「小学二年生」19703月号、9頁、47コマ

[大全集] 『オーケーマイク』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 12009729日 初版第1刷発行、9頁、47コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] のび太が友だちを誘うと、スネ夫は友だち全員を家に連れて行ってしまった。しずちゃんのおひな祭りの支度を手伝おうと申し出ると、「あとでなおすのがたいへんだから」と断られてしまった。小さい子の縄跳びに入れてもらおうとすると、以前に「足を引っかけて転び、跳びそこなってドブに落ちたため、およしなさい」と言われてしまった。

 

 のび太がドラえもんに相談すると、「なにっ。なんて、ひどいやつらだ。ほんとのことをいうなんて」と口を滑らしてしまったので、ドラえもんが『オーケーマイク』を出してくれた。このマイクでしゃべると、誰もその通りのことをすることになる。ママがお客さんと話しているときに、ドラえもんがこのマイクで「アカンベーしなさい」と命令すると、ママは無意識に「アッカンベー」してお客さんの前で大恥をかいている。

 

 スネ夫の家に遊びに行っている友だちをこのマイクで呼び出し、その前で、スネ夫に逆立ちをさせ、さらに、のび太は利口で偉い人であると言わせている。スネ夫はこのマイクに気づき、ドラえもんの持っているマイクを釣り竿で釣り上げてしまった。このマイクを手にすると、スネ夫は友だちに、笑え、怒れ、泣け、時には、馬だぞ、走れと命令している。ドラえもんやのび太には、ドブに飛び込めと命令している。

 

 スネ夫は通りで、十九人の大人や子どもを踊らせ、その中には、小池さんがラーメンを食べながら踊っている姿も見られた。ドラえもんがセワシに相談すると、「すがたをけして。とりかえせば、いいんだよ」と言われたので、姿を消したドラえもんが「元気が、ないよ。もっともっとおどれ」と命令しているスネ夫のマイクを奪い取った。その後の状況は想像通りです。

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