やきゅうそうどう[★★★]
[初出誌] 『やきゅうそうどう』、「小学二年生」1970年2月号、11頁、68コマ
[大全集] 『やきゅうそうどう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1」2009年7月29日 初版第1刷発行、11頁、68コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太が少年野球チームのテストを受けることになったが、自信がないので、ドラえもんと一緒に行こうとした。しかし、外はとても寒いので、ドラえもんは置きごたつから、どうしても出たがらなかった。
ひとりで出かけると、スネ夫からは「やきゅうできるのかい」とからかわれ、ジャイ子からは「マリつきもできないくせに」と笑われてしまった。のび太がやめようとしているところへ、しずちゃんから「おうえんにいくからがんばってね」と励まされたので、行く決心をした。
広場には、たくさんの子どもたちがテストを受けにきていた。テストの時、のび太は速いボールを投げられると、キャッと逃げてボールを頭に当て、投げるととんでもない方向に投げ、打つとキャッチャーをバットで殴り、そのバットも手放してピッチャーに当てるという、さんざんな結果に終わった。
セワシがやってきて、なぜ一緒についていかなかったのかと叱られたので、ドラえもんはポケットにストーブを入れて出かけた。入れてもらえなかったのび太を強引に引っ張って、再度、入部テストを受けさせてもらった。
高いボールを投げられると、姿を消していたドラえもんが取って、のび太に「スポ」と手渡した。のび太の投げたボールは、ドラえもんが素早く動いて、相手に手渡しした。のび太がでたらめにバットを振り回すと、ドラえもんに当たり、周りの人には火を噴くような当たりに見えた。実際は、ストーブが燃え出し、ドラえもんがボールを手に持って空中に飛び出したのであった。
合格したが、のび太は「どうもすっきりしないな。自分の力で、はいれたんじゃないもんな。れんしゅうして、ほんとにうまくなろう」とドラえもんの前で宣言した。のび太がひとりでできないから、ドラえもんを誘うと、外は寒いからと言って、『引き伸ばしローラー』を出してくれた。このローラーを使って、部屋を拡げ、のび太は家の中でキャッチボールができるようになった。
[S0120・M01035・027002]