階級ワッペン[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『階級ワッペン』は未来の遊びに使う、一種の出世ゲームであり、昔の日本陸軍の階級がモデルである。これを付けると命令に逆らえなくなり、はがせるのは大将だけである。

 

【使用目的】 のび太はいつも家の外でも家の内でもいつも貧乏くじを引くことになるので、「じつにおもしろくない!!」と愚痴っていた。すると、ドラえもんが「階級ワッペン」を出してくれた。

 

【使用結果】  のび太が「階級ワッペン」を「ペタ ペタ」とママとパパの背中に貼り付けて、「アンパン十個とマンガ十冊」を駆け足で買いに行くように命令している。のび太はにくらしいジャイアンにビリッカスの二等兵、スネ夫には一等兵、しずちゃんには中将をそれぞれ貼り付けている。

 

 ジャイアンがスネ夫の模型飛行機をいつものように奪ったが、スネ夫が返してほしいと頼むと、気をつけの姿勢で「はいっ。おかえしします!」と素直に答えている。その飛行機がしずちゃんの頭に当たり、「気をつけてよっ」と注意されると、ジャイアンとスネ夫は整列して「はいっ、気をつけます」と答えている。

 

 なにかへんだと思ったスネ夫がジャイアンの背中にへんなものが貼ってあることに気づいた。二人がはがそうとしたがはずれず、「のび太のしわざかっ」と襲いかかってきた。のび太は「まわれ右!」と指示し、さらに、「かけ足で町内を五十周まわれ!」と命令している。

 

 ジャイアンが「のび太のやつ!」と言いながら、「フー フー」走っていると、ものすごい暑さになり、セーターを脱ぐことにした。服を脱ぐと命令が効かなくなるので、みんなにそのことを伝えている。のび太は真っ青になって、「みんなで、家をとりまいているよ、どうしよう」と懸命に助けを求めているが、ドラえもんは座って、すました顔で「だからいったのに」と言い放っている。

[S05438A15118067704232]