ガールフレンドカタログメーカー[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『ガールフレンドカタログメーカー』は、ある人の将来知り合う女性の写真がいろんなデータ付きで出てくるものである。

 

【使用目的】 スネ夫はジャイアンやのび太の前で、学校一の美人である河井伊奈子と将来結婚すると言いだし、みんなの協力を求めた。のび太はその話を聞いて、ドラえもんに将来出会う女性の「ガールフレンドカタログメーカー」を出してもらっている。

 

【使用結果】  のび太はドラえもんに「ないしょだょ」と言い、「結婚は一生のことだからちがう子をしることだってあるし…」と考えながら、「ガールフレンドカタログメーカー」を操作すると、「ピンポロポ~ン」とたくさんの女の子のカタログが飛び出してきた。この中からのび太の好みのタイプである、高校でクラスメートになる、月形はる代と、就職したら同じ会社の同じ課にいる、花賀さき子の二人を選んだ。

 

 今のうちから親しくなろうと思って、「タケコプター」で出掛けると、窓越しにピアノを演奏している花賀さんが目に入ってきた。ひと目見て「ポ~」となり、「フラ フラ」と部屋の中に入っていった。

 

かたわらに座り、知ったかぶって、「いつ聞いてもいいなあ、ベートーベンは」と言うと、「これチャイコフスキーの四季の中の『舟歌』」と訂正されたので、のび太は顔を真っ赤にして、「え、そう!ナントカスキー、ぼく大スキー」とだじゃれで逃げている。花賀さんから「あなたいったいどこから…」と指さされたので、靴を履いたまま部屋に立っていたのび太は、「さ、さよならっ」と窓から大慌てで飛び出している。

 

 前の失敗にこりて慎重に、月形さんを窓の外から探していると、おじいさんから「だれだっ、なにをしとる」と怒鳴られてしまった。その声を聞いて月形さんが出てきて、のび太をひと目見るなり、「あら、野比さんじゃない」と言われてしまった。月形さんから、「となりの学校だけどうわさはよく聞くわ。遅刻記録、立たされ記録など、ぞくぞく新記録をつくってるんですってね」と指摘されたので、のび太は赤面して、大急ぎで逃げて帰っきた。

 

 のび太がジャイアンやスネ夫に「ぼくのいい評判をながして!」と強引に頼むと、二人から、「おまえ、そこがずうずうしいってんだよ。自分がどんな男か考えてみろ。頭も悪い、顔も悪い、スポーツもなんにもできない。よりごのみできる身分か。もし、おまえでもいいからよめになってやるという人がいたら、ありがたくきていただくべきだぞ、女でさえあれば」とまで、クソミソに言われてしまった。

 

のび太がしずちゃんの家に行って、正座をし、両手をついて、「うわきして悪かった。どうかゆるしてください」とザンゲすると、椅子に座っていたしずちゃんは「?」で、全く状況を理解することができなかった。

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