あべこべ世界ミラー[★★]

[初出誌] 『あべこべせかいミラー』、「小学一年生」198310月号、7頁、46コマ

[単行本]  『あべこべ世界ミラー』、「てんとう虫コミックススペシャル ドラえもんカラー作品集第1巻」199993日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

[大全集] 『あべこべ世界ミラー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 152011927日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

 

【初出誌vs.大全集】

変更なし

 

 [梗概] のび太は今日も、ジャイアンとスネ夫にいじめられていた。のび太が「どうしてぼく、こんなに弱いんだろ」と泣いてしずちゃんに訴えると、「けんかなんか、弱くてもいいじゃない」と慰められた。でも、のび太は強くなりたかったので、ドラえもんに相談することにした。

 

 ドラえもんは「のび太を強くするのは、むりだけど、強いのび太を連れてこよう」と言って、ひみつ道具である『あべこべ世界ミラー』を取り出した。このミラーの中に入ると、すべてがあべこべの世界となる。

 

 鏡の中ののび太はジャイアン、スネ夫からも恐れられ、しずちゃんからも「らんぼうだからきらい」と言われていた。この日本一強いのび太が鏡の世界から飛び出して、現実のジャイアンやスネ夫をコテンパンにたたきのめした。

 

 強いのび太はこちらの世界が気に入り、ドラえもんとのび太で帰そうとしたが、全く帰る素振りが見られません。かろうじてドラえもんにつまずいて、倒れそうになった強いのび太を弱いのび太が鏡の中に強引に押し戻すことができた。

 

 しばらくの間、ジャイアンとスネ夫はのび太の顔を見ると逃げ回っていた。ドラえもんからは「あべこべのび太がいやなやつなら、本物はいいやつだってことさ」と慰められていた。

[S1560D0116018310]