鬼は外ビーンズ[★★]
【道具解説】 『鬼は外ビーンズ』は「テレポーテーションで中の物を外へほうり出す」ことができるひみつ道具である。このビーンズが家の中でジャイアンにまかれると、家の中で楽しげに歌っていたジャイアンが、突然外で歌い出すことになる。
【使用目的】 スネ夫はションボリして、のび太に訴えた。ジャイアンが歌のレッスンをしていたら、かあちゃんから家の中で変な声を出すなと言われ、パシーッと頬をひっぱたたかれた。スネ夫が「ウシャ シャ シャ」と笑い出すと、ジャイアンににらまれたので、「そりゃひどい!! きみんちのママはきみの歌のすばらしさがわかんないんだ。きみこそ日本一の大歌手になる人だよ」とおだてると、ジャイアンは「心の友よ!! おれの芸術がわかるのはおまだけだ」とギュッと抱きしめた。
そして、のび太の前で、スネ夫は「毎日ぼくのへやへ歌をうたいにくるんだよ~」と言いながら泣き崩れた。スネ夫の命にかかわる問題であるので、ドラえもんは「鬼は外ビーンズ」を取り出している。
【使用結果】 スネ夫の家で、ジャイアンが歌の練習を始めたので、ドラえもんがサッとそのビーンズを投げると、ジャイアンはパッと消えて、玄関前で歌い出した。ジャイアンには全く、外で歌う理由が理解できなかった。ドラえもんから、ジャイアンは「やっぱり天才だよ! 歌いだすとむちゅうになって、なにもかもわすれるんだ!!」と誉められた。
のび太が投げた二度目も同様であったが、三度目にスネ夫がビーンズを投げようとすると、ジャイアンに気づかれてしまった。ジャイアンが追い掛けてきたので、「鬼は外! 鬼は外!」とビーンズをまきながら逃げると、「服の中から外へほうり出された」ジャイアンが素っ裸で電柱の陰に隠れて立っていた。
[S15601・E24013・028502:232]