落とし物釣り堀と釣り竿[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『落とし物釣り堀と釣り竿』では、釣り堀が場所を探し、釣り竿が品物を探してくれる。釣り堀は水でできているが、「四次元スクリーン」になっている。

 

【使用目的】 のび太はヤカン、靴、缶ばかりを釣り上げ、魚を一匹も釣りあげられないので、ジャイアンとスネ夫に「ワハハ ゲラ ゲラ」と笑われ、その上、釣り場にバケツを忘れてきてしまった。のび太に「なんとかしてえ」と頼まれたので、ドラえもんは「落とし物釣り堀と釣り竿」を出している。

 

【使用結果】 ドラえもんはバケツの特徴をできるだけ詳しく聞き出しながら、再度チャレンジしている。魚を釣っているジャイアンとスネ夫のところへ、「スウ」とつりざおの針が降りてきて、バケツを釣り上げて消えたので、二人は「オバケ!!」と叫んで家に帰って行ってしまった。

 

  のび太はきのう落とした「ジラフの二色ボールペン、キャップにきずがついてる。場所は学校と家のあいだのどこか」とくわしく情報をインプットとして、おもむろに釣り出した。「ピク ピク グ・グッ グイ グイ」とものすごい力で引っ張るので、ドラえもんと二人で釣りあげることに成功した。ボールペンはだれかのズボンのポケットに入っていた。その頃、ジャイアンは「だれだっ。ズボンをぬがせやがったのは!」と怒りまくっていた。

 

のび太は去年この町で落とした十円玉を大量に釣り上げることができた。町中に落ちていた十円玉を拾い集めたので、ドラえもんはのび太の分だけを残して、交番にとどけてしまった。のび太は「町中の落とし物をつりあげよう。交番へとどければ落とし主はよろこぶし、お礼がもらえるかも」と考えて、しずちゃんの家にこの道具をもっていって、落とし物を釣り上げることにした。

 

 スネ夫もきていたので、二人の前で釣りを始めると、古ぐつとか穴の開いたやかんとか空き缶ばかり釣り上げるので、「キャハハ ハハハ」と笑いものになってしまった。のび太がからだを乗り出してのぞき込んだため、つりぼりに「ドボン」と落ち、ゴミ置き場に墜落してしまった。のび太はつりざおの針がゴミ置き場のソファーに引っかかっていたので、はずすと「ググッ」と釣り糸が引っ張り上げられてしまった。

 

  スネ夫がどっかへ持ち出したと思いながら帰ろうとすると、ジャイアンが新聞紙で下半身を隠しながら、すごい形相で「へんなことばっかりおきる。犯人をつかまえたらただじゃおかねえ」と凄んで走り去った。

 

 スネ夫がドカンのある広場で、釣り堀と釣り竿を使って、ジャイアンに貸したままになっているまんがやおもちゃを取り返すんだといって、せっせと釣り上げていた。ジャイアンが家に帰ると、部屋の軍艦が釣り上げられようとしていたので、釣り糸につかまって、スネ夫に釣り上げられることになった。「おまえか!!」と怒鳴り、思う存分なぐったあと「これでスーッとした」と言いながら、下半身はブリーフのまま意気揚々として帰っていった。

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