お天気ボックス[★★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『お天気ボックス』に、曇り、雪、風などのカードを入れると、どんな天気もつくることができる。
【使用目的】 テレビの天気予報は「あすは、全国的に雨となります」と報道していた。スネ夫はしずちゃんに、「あした、雨だってよ」と話しているところへ、のび太がやってきて、自信たっぷり、「あしたははれだよ」と言い切っている。ふたりの間で、晴れか雨かで、げんこつをかけることになった。のび太が自信満々であったのは、ドラえもんからひみつ道具『お天気ボックス』を出してもらっていたからである。
【使用結果】 「お天気ボックス」でカードが有効であるかを試していた。「風のカード」を使っている時、強い風が「ビュー」と部屋の中を吹き抜けたので、「晴れのカード」が吹き飛ばされて、失くなってしまった。
外に探しに出掛けると、スネ夫は庭でサンドバックを「ドスッドスッ」となぐっているのが聞こえたので、どうしても見つけなければいけないと思った。夕方近くまで探したがどうしても見つけることができなかった。家に帰って、同じようなはれのカードを作って、実験してもダメであることがわかった。
夜になると、「ザアー ザアー」と本格的に雨が降り出した。ドラえもんになんとかしてと頼むと、鍋を頭にかぶせられた。これを被ると晴れるのと尋ねると、「いや、なぐられたときに、いたさがへるだろ」という情けない返事だった。
最後の手段として、ドラえもんはねじり鉢巻きをして、徹夜でてるてる坊主を作り出した。朝目が覚めると、カラッとした快晴であった。ドラえもんがひみつ道具『雲とりバケツ』の存在を忘れていたが、朝になって思い出し、このバケツで、このへんから山までの雨雲をあつめて吸い込んくれたためであった。学校へ行くとき、スネ夫は頭に鍋をかぶり、「さあ、なぐるならなぐれ」とのび太の所へ駈けてきた。
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