遅れカメラ[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『遅れカメラ』のダイヤルで、過去の時間を合わせてシャッターを切ると、合わせた時間に起こった出来事を写すことができるようになる。

 

【使用目的】 パパがタバコを買った帰り道で財布を落とし、ひどく気落ちしていたので、ドラえもんは「遅れカメラ」を出している。

 

【使用結果】 二人はたばこ屋の前に行って、パパがたばこを買った四十分前にこのカメラをセットして、写すと、パパはまだしっかりと財布を手に持っていた。ここから家までの間を、カメラで順番に写すことにした。

 

  途中、しずちゃんが珍しいカメラなので、写してと頼むので、電柱に手を当てたポーズを「カシャ」と写した。できあがった写真には、ジャイアンが電柱に小便をしているシーンが写っていた。

 

 その後、「パシャ パシャ」と何枚も写真を写すと、パパの姿が写らなくなってしまった。さらに続けて、写真を写すと、パパは広場で子どもたちの野球をコーチしたりしていた。また、パパがバッターに立って打つと、大きな当たりになり、三塁ベースに滑り込んでいる。

 

  そのとき、財布を落としているのが、写真にバッチリ写っている。現場を調べても、財布は落ちていなかったので、写真を取ると、イヌがくわえ、猛犬に追われ、窓からラーメンを食べているの小池さんの家に入り、庭でそのイヌの前に落ちている財布を発見することができた。

 

すばらしいカメラであるとパパから感謝された。すると、ママが「とだなのドラやきを、こっそりたべたのは、だれかうつしてみるわ」と、そのカメラを借り出している。なぜか、ドラえもんは冷や汗を出して、うろたえていた。

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