お菓子牧草とその種[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『お菓子牧草』で、「牧場でウシをかうみたいにチョコレートをかう」ことができる。チョコレートはこの牧草を「モグ モグ」食べ、「モウ」と鳴きながら大きくなる。「その種」を広場に「パラ パラ」とまくと、すぐ生えてくるから、お菓子を放し飼いで飼うことができるようになる。ジャンボガムは牧場荒らしをかんで、退治してくれる。

 

【使用目的】 のび太は久しぶりに大型のチョコレートを手に入れることができた。しかし、食べるとなくなるので、食べてもなくならないチョコはないかと思案していた。すると、ドラえもんが「お菓子牧草とその種」を出してくれた。

 

【使用結果】 チョコレートにこの草を与えると、「モグ モグ」食べ始め、「モウ~」と鳴きだした。一個だけでは増えないと思い、ドラえもんが隠し持っていたもう一個のチョコといっしょに飼うことになった。しばらく外で遊んで家に帰ってみると、二個ともグッタリとし、草を与えて、やっと息を吹き返すことに成功した。

 

  一時間以上食べさせないと、ただのチョコに戻ってしまいそして二度とウシにならないものである。寝ていても一時間ごとに起こされて、草をやるように怒鳴られた。

 

 のび太が「あした一日中頭がぼやっとして…、教室でいねむりしておこられる」と嘆くので、ドラえもんはそれももっともだと思い、いつもの空き地に「パラ パラ」と牧草をまいて、チョコを放し飼いにすることにした。

 

  あすになると、チョコの子供が生まれ、「モウ モウ」と鳴きだした。アリがたからないように、クスリをまき、雨が降ったら、とけちゃうのでこのドカンに入るんだと、しゃべっているふたりに気づいたジャイアンとスネ夫が何かいるんじゃないかと探し始めた。幸い素早く草むらに隠れてくれたので、ふたりに発見されることはなかった。

 

いろんなお菓子を飼いだしたので、みどりの牧草の中で、「モオ~ メエ メエ ヒヒ~ン」とのどかに鳴いていた。しずちゃんは「子チョコがチョコチョコとか和いいわ」とと感嘆していた。のび太たちは「ぼたち大牧場主だ」といいながら、家路に着いた。そのころ、ジャイアンとスネ夫は徹底的に広場を調べ、「ピョン」と跳んだものを網でつかまえて、バッタではなくお菓子であることに気づいていた。

 

翌日行ってみると、お菓子が少なく、「家畜ドロボウだ!!」と大騒ぎすることになった。犯人は夜になっても現れないので、帰ろうとすると、のび太が「本物の牧場には番犬がいて、オオカミなんかから家畜を守るんだ」という話をヒントに、ドラえもんはひみつ道具を出して、万全の対策を講じて家に帰ることになった。

 

ジャイアンとスネ夫がやってくると、「ガサ ゴソ」とでっかいガムが現れ、かみごたえがあると喜んでいると、「ギャア」とスネ夫やジャイアンをかみだした。真っ青になったスネ夫やジャイアンは「ガムが人間をかむなんてあべこべだあ」と絶叫していた。それを、のび太とドラえもんは満足そうに見詰めていた。

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