【道具解説】 『追い掛けテレビ(タッチカメラ)』は、タッチした人をどこまでも追い掛けるので、逃げてもムダとなるひみつ道具である。しかも、追い掛けている最中でも、絶えず映像をテレビに送り続けることができる。
【使用目的】 スネ夫からドラえもんは「説明しているひまはない!! テレビを見たまえすぐに!!」という電話を受け取ったので、チャンネルを回すと、スネ夫が『ジャリッ子のどじまん』で、歌を歌っている最中であった。
次の日になると、スネ夫はすごい人気でみんなから、サインをせがまれていた。のび太もサインをもらいに行こうとしたので、ドラえもんは「自分もやったるで! と思わないの」と問い掛けると、相変わらず頼りない返事であった。
ドラえもんはのび太を人気者にするのが、ぼくの仕事であると言いながら、みんなの前で、「のび太くんがテレビに出るから家に帰ってみなさい」と宣言した。ドラえもんは電気屋のテレビのひとつぐらい簡単に出られると誤解していた。
早速、ジャリッ子のど自慢の予選を受けたが、のび太は「ドキン ドキドキ ブルブル ガタガタ カチンカチン ポポーッ」となって断られてしまった。スネ夫たちにテレビに出ないので、うそつき呼ばわりをされたので、ドラえもんはひみつ道具である『おいかけテレビ』を出している。
【使用結果】 「追い掛けテレビ(タッチカメラ)」から、のび太が逃げてばかりいる姿をテレビに放映したので、スネ夫はのび太をテレビに出すのは間違っていると考え、自分が出ると決心した。そして、追い掛けられるのび太に代わって、スネ夫がカメラにタッチして、家に連れてきた。
のび太は家に帰って、スネ夫の映っているテレビを見ていたので、ドラえもんはガッカリして、この道具を取り返しにスネ夫の家へ、『タケコプター』で飛んでいった。スネ夫のママにテレビカメラを返して欲しいと頼むと、ママはスネ夫に返しなさいと命令した。
しかしながら、今テレビの放送中であるとスネ夫から知らされると、ママは急にお化粧をして、カメラの前でレオタードを着て、ステレオの音楽に合わせて、「ジャンカ ジャンカ」と踊り出した。ドラえもんが再度返して欲しいと頼むと、バケツの水をママからぶっかけられてしまった。
スイッチを切っても画面には、スネ夫とママが映っており、ママはカメ屋さんに特上の寿司を頼んで、出前をしてもらっていた。出前の兄ちゃんには「コマーシャルを入れたからただにするざます」と交渉していた。
ドラえもんものび太もあきあきして外に出ると、みんなも今日のテレビは変だと話し合っていた。スネ夫がママからみんな外で遊んでいて誰も見てないと言われたので、バカらしくなって、テレビカメラを窓から外へ放り出してしまった。
テレビカメラは窓を破って侵入し、スネ夫やママを執拗に追い掛け出した。二人が屋根の上に逃げても、追い掛けられ、ママは買い物へ、スネ夫はカメラの前で「みなさん、助けてください」と絶叫していた。トイレに入っても、カメラは追い掛け、「のぞかないでくれ!」と頼んでいる姿を見て、ドラえもんは「もうちょっと見ようか」とのび太に話していた。
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