おみやげフロシキ[]

[初出誌] 『おみやげふろしき』、「小学一年生」19813月号、7頁、46コマ

[単行本]  『おみやげフロシキ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第37巻」1986825日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

[大全集] 『おみやげフロシキ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 132011430日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「なにかかってこよう」、「おさいふわすれてきちゃった」が「なんか買ってこよう」、「お金そんなに持ってないのよ」に変更[90(3)]

 「おれいになにかかってあげる」が「お礼になんか買ってあげる」に変更[91(3)]

 

 「まってるからねえ」が「待ってるからね~」に変更[93(3)]

 「これをよめっていうの」が「これを読めっての?」に変更[94(4)]

 「まってるからねえ」が「待ってるからね~」に変更[94(4)]

 

 [梗概] おばさんのうちへひさしぶりにきたけれども、なんにもおみやげをもってこないことにママは気づいた。ドラえもんはひみつ道具『おみやげフロシキ』を出し、ママのリクエストである果物を「ムク ムク」と出して、おばさんに贈ることができた。

 

 ドラえもんはママからお礼にどら焼きを買ってもらうことができた。のび太がなぜフロシキを使わないかと尋ねると、自分のものは出せないという返事であった。しずちゃんに今なにかほしいものがあるかと電話で尋ねると、大きなクマのぬいぐるみがほしいと言うことであった。

 

 のび太はしずちゃんの玄関の前で、「大きなクマのぬいぐるみ」と叫ぶと、「ムク ムク ズデン」としずちゃんよりも大きなぬいぐるみがでてきた。のび太はしずちゃんにこのフロシキを持って、家に入る前に「テレビゲーム」と言ってほしいと頼んでいる。しずちゃんが家の前に来ると、「まあ、こわそうな犬」と口走ると、フロシキは「ムク ムク」と大きくなり、「ワン」と吠えて犬が飛びだしてきた。

 

 うまくいかなかったので、まちがえないように紙に「テレビゲーム」と書いてスネ夫に手渡し、うちに入る前に、この用紙を読んでほしいと頼んだ。スネ夫がへんなヤツと思いながら、家の前で「テレビゲーム」と読むと、フロシキが「ムク ムク」と大きくなり、自分のほしいテレビゲームであったので、持って帰ってしまった。

 

 フロシキがなくなったので探したが、どうしてもみつからないので、のび太とドラえもんはあきらめて家に帰ることにした。パパが帰ろうとすると、木にフロシキが結びつけられていたので、取り外し、用紙に「テレビゲーム」と書かれていたので、口にすると、フロシキは「ムク ムク」大きくなり、「テレビゲーム」のケースを見せながら、「じつにふしぎだ」とドラえもんやのび太に語りかけることになった。

[S1312A3707018103]