どんぶらガス[★]
[初出誌] 『ドンブラガス』、「小学一年生」1980年7月号、7頁、41コマ
[単行本] 『どんぶらガス』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第26巻」1983年1月25日 初版第1刷発行、7頁、41コマ
[大全集] 『どんぶらガス』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 13」2011年4月30日 初版第1刷発行、7頁、41コマ
【初出誌vs.大全集】
「ここへはいってきたら、ぶんなぐるぞ」が「空き地へ入ってきたらぶんなぐるぞ」に変更[34(3)]
「きゃあつ」が「きゃあ」に変更[36(3)]
「きゃあつ」が「きゃあ」に変更[37(6)]
[梗概] ジャイアンが土管のある広場にゴザをもって、さわやかな風に吹かれて昼寝をするためにやってきた。スネ夫、のび太、しずちゃんがボール遊びをしようとしたら、「空き地へ入ってきたらぶんなぐるぞ」と脅されてしまった。遊び場を追い出されたので、のび太は家でゴロゴロ横になっていた。
ドラえもんはのび太の話を聞き、ひみつ道具『どんぶらガス』を出し、もっと広い遊び場に連れ出している。このガスを体に「プシュ」とかけると、「ズブ ズブ プタン」と地面に潜って、地面の中を自由に動き回ることができるようになる。
のび太は地面の中で「おぼれるおぼれる」と騒いでいたが、ドラえもんから「泳げばいいんだよ」と言われたので、泳いでみると水の中より楽に「スイ スイ」泳げるようになった。まるで空中を飛んでいるみたいで、道路を歩いている人を下から眺め、穴を掘って移動するモグラを目の前で見ることができた。
道路で話をしていたのび太としずちゃんにこのガスを吹きつけると、「ズブ ズブ ズボ」と地面の中に潜り、みんなでボール遊びをして楽しんだ。たまたま投げたボールが地表に出て、昼寝をしていたジャイアンの頭に「ボン」と当たってしまった。ジャイアンが「だれだっ」と怒鳴ったあと、再びゴザの上で昼寝をし出した。
四人でゴザを思いいきり引っ張ると、「ズデン」と土管の上から地面に叩きつけられたので、ジャイアンは「ウガーッ」と猛烈に腹を立てた。みんなで地中の中に引きずり込もうとしたので、ジャイアンは「オバケ!」と叫んで広場の外まで逃げだしてしまった。広場でボール遊びをみんなでしていたら、広場の外から、ジャイアンは「そこにはおばけがいるんだぞ、ほんとだぞ」と、大きな声でみんなに注意している。
[S1304・A2605・018007]