ママをたずねて三千キロじょう[★★]
[初出誌] 『ママをたずねて三千キロぐすり』、「小学一年生」1980年3月号、6頁、41コマ
[単行本] 『ママをたずねて三千キロじょう』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第21巻」1981年5月25日 初版第1刷発行、9頁、64コマ
[大全集] 『ママをたずねて三千キロじょう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 12」2011年3月30日 初版第1刷発行、9頁、64コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『ママをたずねて三千キロぐすり』が『ママをたずねて三千キロじょう』に変更
「ママなんかきらいだ」が「ママなんかきらいだっ」に変更[91(4)]
「ママをたずねて三千キロぐすり」が「ママをたずねて三千キロじょう」に変更[92(1)]
「さがしにきた」が「さがしに来たっ」に変更[92(5)]
「にげてもむだよ」が「逃げてもむだよっ」に変更[92(6)]
「ジリリン」コマ挿入[92(7)]
「電話だわ」コマ挿入[92(8)]
「ほらね」コマ挿入[92(9)]
「だって」、「電話が終わればもどってくるよ」、「おちつけ」コマ挿入[93(1)]
「のび太!!」コマ挿入[93(2)]
「かくれる必要はない」コマ挿入[93(3)]
「だってだって。ほらほら近づいてくる!!」コマ挿入[93(4)]
「なっ、ぜったいあえないんだから」が「な、ぜったいあえないんだから」に変更[93(7)]
「あれっ、いない」が「あれ?いない」に変更[94(1)]
「二度とあいたくない」コマ挿入[95(3)]
「二どとあいたくない」が「ガバガバ」に変更[95(4)]
「三千キロといえば太平洋をはるかにこえてグァム島あたりまでの距離だぞ!」挿入[95(6)]
「このままはなればなれでもう一生あえないかも……」、「まさか」コマ挿入[95(7)]
「このせまい家にいっしょに住んでて三千キロなんて。アハハ…………」コマ挿入[95(8)]
「心配になってきた」コマ挿入[95(9)]
「この部屋にいるのはわかってるけど」、「いちおう顔を見ておこう」コマ挿入[96(1)]
「ソロリ」、「こんにちはあ」、「のび太さあん」コマ挿入[96(2)]
「遊びに来ない?」、「ちょっといま、それどころじゃない」コマ挿入[96(3)]
「おうい、のび太~」、「野球しようぜ」コマ挿入[96[(4)]
「だめだってのにわかんないのか!!」コマ挿入[96(5)]
「そのたいどはなんだ!!」、「いやでも野球をさせる」コマ挿入[96(6)]
「あ~ん、ママ~ママ~」コマ挿入[96(7)]
「はなしてやらあ」コマ挿入[96(8)]
「いない………」、「そらみろそらみろ」コマ挿入[97(1)]
「このまま、はなればなれで、もう一生あえないかも……」、「しんぱいになってきた。ママァ」コマ削除[58(9)]
「きっと庭だ」コマ挿入 [97(3)]
「うちでそうだんしましょうよ」が「わたしのうちで、ゆっくり相談しましょ」に変更[97(4)]
「ここにもいない!!」コマ挿入[97(5)]
「どこかへいったらしい」削除[97(6)]
「グアム島あたりはどうかしら」、「いいわねえ、いますぐにも行きたいわ」コマ挿入[97(7)]
「ママ~」、「ママ~」コマ挿入[98(1)]
[梗概] のび太は今日もママから叱られ、ドラえもんに「ママなんかきらいだっ。どっかへ行っちまえ!!」と訴えている。ドラえもんがのび太に確認すると、あんな怒りんぼ、大嫌いと答えるので、ひみつ道具である『ママをたずねて三千キロじょう』を取り出している。この薬を一粒飲むと、「三百メートルママをさがし歩かないと会えない」ひみつ道具である。
のび太がこの薬を一粒飲むと、ママが「のびちゃん」と探しにきても、電話が鳴りそちらへ、電話が終わって再度呼びにきても、家の改修屋さんがきたため、のび太に会うことができなかった。こちらのほうからママを探していかない限り、のび太はママに絶対会うことができない。
のび太がこちらからママを探しに行くと、なかなか会うことができず、三百メートルほど歩いて初めて会うことができた。会うと前より厳しく、「ガミ ガミ ガミ」と叱られたので、二度と会いたくないと思い、この薬を「ガバ ガバ」と飲むと、一万粒全部飲んでしまったとドラえもんに指摘された。
一万粒飲んだため、三千キロ歩かないとママと会えなくなり、ドラえもんは「このままはなればなれで、もう一生会いないかも…」と心配し出した。のび太は「このせまい家にいっしょに住んでて、三千キロなんて。アハハ…」と笑い飛ばしていた。
しかし、心配になってきたので、ママを探していると、しずちゃんが遊びに誘いにきたが、「ちょっと今、それどころじゃない」と断っている。次に、ジャイアンたちが野球に誘いにくると、「だめだってのにわかんないのか!!」と怒鳴り散らしたので、でかい態度だといって、外に連れ出されてしまった。広場へ行く途中、のび太がいつもと違って、「あ~ん、ママ~ママ~」と泣き続けるので、「はなしてやらあ」といって無事解放された。
家に帰っても、ママは見つかりません。ママは近くのお友だちに誘われて海外旅行の件を、その家でゆっくり相談することになった。のび太は家の中はもちろん、町中を「ママ~。ママ~」とドラえもんと一緒に探し回ったけれども、どうしても見つけることができなかった。
高い丘の上で夕陽を見ながら、ドラえもんに探した距離を尋ねるとまだ三キロということであった。「ママに会いたいよう」と大粒の涙を流しながら泣いていると、ドラえもんが『どこでもドア』で千五百キロ離れた所へ行って、帰ってくればよいというアイディアを出してくれた。そのアイディアを実行して「どこでもドア」で戻ってくると、目の前のママに会うことができた。
[S1212・A2113・018003]