入れ替え表札[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『入れ替え表札』にお菓子屋と書いて、野比家の門柱に貼り付けると、家はお菓子屋さんになる。そして、その表札を外すともとの野比家に戻る。

 

【使用目的】 のび太は家に帰っても腕を組んで、「こまった、こまった」を連発していた。ドラえもんに「先生がママにあいにくるんだよ。ぼくの成績のことで」と訴えても、マンガ『ムーン戦士』を読みながら。「それはいいね。うんとしかられたほうがきみのためだ」と素っ気ない返事であった。

 

  ドラえもんは出木杉くんに返して、新しいマンガ『インベーダー』をあっというまに借りてきて、のび太の目の前に現れた。つまり、ドラえもんがひみつ道具「いれかえ表札」を使ったためである。

 

【使用結果】 のび太はわが家の表札を「剛田」や「骨川」と貼り替えると、ジャイアンのかあちゃんやスネ夫のママが現れ、しばらく話をしたあと、家を出て、先生は驚き、「どうなってるの!?」と頭を悩ましている。「源」の表札に貼り替えられると、「ソロリ ソロリ」と入るとしずちゃんのママが現れたので、先生は「も~、いやっ!!」と家を飛び出している。

 

 先生が帰ったことを確認して、のび太がしずちゃんに会うため部屋に入ると、しずちゃんは「なんだか外のけしきがちがってみえるんだけど…」と窓の外を見ながらつぶやいていた。それに対して、のび太は「気にしない、気にしない」と応対していた。一方、ママが買い物に出掛けると、玄関の表札が「源義雄」となっていたので、「いつのまによその家へあがりこんでしたのかしら」と慌てふためいていた。

 

  野比家の前で、混乱していた先生とママの姿を見て、ドラえもんはのび太が表札をいたずらしたことに気づいた。さらに、ジャイアンからのび太のせいでひどい目にあったと告げられた。ドラえもんは「源」の表札をはがして、「のび太の先生」と「剛田たけし」の表札に貼り替えた。のび太が玄関のドアを開けると、怖い形相のふたりが仁王立ちのごとく立っていた。

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