いつでもポスター[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『いつでもポスター』に、行きたい時刻や場所を書いて貼り付けると、ポスターのドアから現時点と同じ過去の場所に行くことができる。

 

【使用目的】 家が改築中で、現在ホテル暮らしをしているため、スネ夫は友だちと違った道を帰ると言い出した。スネ夫によれば、「のびのびとくらさないと、心まで小さくなっちゃう」とのことである。この話を皮切りに、居間をうんと拡げて大パーティ、ビデオルームには100インチの大スクリーンの立体音響、カラオケ用舞台、とスネ夫のホラ話は止まる所がなかった。

 

 のび太は「外人は日本の家をウサギ小屋とよんでるんだよ」と言う、スネ夫の発言にも腹を立てながら、ドラえもんにわが家の改築の話を相談した。ドラえもんはのび太から「おし入れにねるより、自分だけの部屋が欲しいだろ!?」と言われたが、全くその通りであった。

 

  しかし、ママやパパによれば、地主さんが今の土地にマンションを建てる計画だから、改築は非常に難しいと、ドラえもんも考えていた。そのため、ドラえもんはこの提案に対して「いつでもポスター」を取り出している。

 

【使用結果】 のび太が「いつでもポスター」に行きたい七万年前を書いて貼り付けた。七万年前の東京には誰ひとり住んでいなかったので、『ペーパーハウス』によって、スネ夫の家よりもずっと広い大邸宅を造った。しずちゃんを連れてきたが、二階の出入口から落っこち、腹を立てて帰ってしまった。

 

 空行く雲をながめていると、とてものどかな気分になったが、ヤブ蚊やブヨの群れがいて、それどころではなくなった。この時代、日本にもトラやワニとか、怖い猛獣が一杯いた。ほどなくして、のび太たちもオオカミの群れに追い掛けられた。さらに、火山の噴火により、溶岩が流れ出し、建てた家も焼けてしまった。

 

  噴火によって、あたり一面焼け野が原になってしまったので、山の上の方に避難して、途方に暮れていた。夜になると、二階の出入口から灯りが漏れていたので、その明かりを頼りに近づいた。そして、その出口を開くと、しずちゃんの寝室につながっていた。

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