はるかぜうちわ[★★]
[初出誌] 『はるかぜうちわ』、「小学一年生」1978年3月号、7頁、42コマ
[大全集] 『はるかぜうちわ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10」2010年10月30日 初版第1刷発行、7頁、42コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太はドラえもんとキャッチボールをしていた。冬は寒くていやだというと、ドラえもんの出してくれた『春の足音を聞くことのできる機械』で 、遠くであったけれども、一歩一歩近づいてくる春の足音を耳で確認することができた。ドラえもんが『春風うちわ』を出してくれたので、のび太が「パッタ パッタ」と扇ぐと、つくしが芽を出し、広い野原では冬眠していたカエルが「ゲコ」と顔を出し、タンポポも咲き、チョウも舞い出した。
みんなを誘って野原に行き、かわりばんこに、このうちわで扇いでいると一面春景色になった。みんな疲れて、うちわで扇がなくなると、花もしおれ、チョウも死にそうになった。ドラえもんが助けに来てくれて、ひみつ道具の『ふりだしにもどる』を転がすと、花もチョウも、元通りに引っ込んでしまった。だけど、春の足音は確実に近づいてきていた。
[S1012・M01031・017803]